ブルーリボン主演男優賞の中井貴一「デビューから40年かかって、やっとオヤジにたどり着いた」 親子受賞果たし感慨

引用元:中日スポーツ
ブルーリボン主演男優賞の中井貴一「デビューから40年かかって、やっとオヤジにたどり着いた」 親子受賞果たし感慨

 第62回(2019年度)ブルーリボン賞が27日、決定し、主演男優賞は「記憶にございません!」の中井貴一(58)が獲得した。記憶喪失になる総理大臣をコミカルに演じ、興行収入36.4億円の大ヒットに導いた。主演男優賞に輝いた感想を求められると、まずは父親で俳優の故佐田啓二さんとの親子受賞を喜んだ。

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 父は約60年前にブルーリボン賞主演男優賞を受賞。子どものころ、自宅の応接間に置かれていた同賞のトロフィーをいつも見ていたという。「デビューから40年かかって、やっとオヤジが持っているトロフィーにたどり着いた」と感慨深げに振り返る。

 佐田さんは受賞スピーチで「次回は助演男優賞を頂きたい」と言ったといい、その真意を「主演男優賞は取らせてもらう賞。助演男優賞は取る賞だ」と説明。しかし、佐田さんは助演男優賞を取ることなく亡くなった。中井は日本アカデミー賞などで助演男優賞を受賞。助演で賞を取ったことは「オヤジができなかったことをできたことがうれしかった」とし、今回の主演男優賞受賞は「オヤジがしたことをできたことがとてもうれしい」と喜んだ。

 コメディー作品が評価されたのも大きかったようで「世界の映画を見てもなかなか評価してもらえないというのが常だが、そのコメディーで頂けたというのが本当に幸せ」と語る。親交のある安倍晋三首相と会った際に「いま何をやっているんですか?」と聞かれ、「総理やってます。この席に総理が2人いると言っても過言ではない」と“豪語”したというエピソードも披露した。