綾野剛「禁断の題材」で北川景子と初バディ!“安楽死殺人”を追う

綾野剛「禁断の題材」で北川景子と初バディ!“安楽死殺人”を追う

 俳優、綾野剛(37)が11月公開の映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」(深川栄洋監督)に主演することが26日、分かった。人気ミステリー小説が原作で、安楽死を手口とする連続殺人犯の謎を追う敏腕刑事役。相棒となる冷静沈着な女性刑事は、女優の北川景子(33)に決定。演技派で美男美女の最強バディが難事件に立ち向かう。

 日本を代表する演技派俳優がスター女優とスクリーンで大暴れする。

 「ドクター・デスの遺産」は、人気作家、中山七里(しちり)さん(58)の同名小説の実写化。法律で認められていない安楽死を正当な医療行為として請け負う正体不明の医者と刑事の攻防戦を描く社会派医療ミステリーだ。

 綾野は鋭い観察眼を持った寡黙な敏腕刑事・犬養役。そんな犬養を手玉に取りながらも冷静に見守る部下の女性刑事・高千穂を北川が演じる。一昨年6月公開の映画「パンク侍、斬られて候」以来約2年半ぶり2度目の共演。バディ役は初だ。

 撮影は昨年7、8月に関東近郊で。製作側は安楽死という難しい題材を刑事ものとして描くにあたり、シリアスからコメディーまで変幻自在に表現できる演技派の2人を起用。「綾野さんは犬養に真っ向から向き合い、狂気の芝居を見せてくれた。北川さんは圧倒的な華やかさと見る人を瞬時に引き込む芝居で、犬養を受け止めてくれた」と太鼓判を押す。

 細部に至るまで監督と話し合いながら役作りした綾野は「禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません。作品の強度に耐えうる表現ができているのかと自問自答の日々でした」と苦労を語り、「大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが初バディである北川景子さん。新境地に立つことができました」と“相棒”に感謝。

 一方、真夏の撮影で熱中症になりながらも感情豊かに役を演じきった北川は「犬養が一つのことに集中したときに醸し出す殺気や、一直線に突き進んでいく勢いは綾野さんなのか犬養さんなのか分からないほどでした」と“座長”を称賛した。

 絵になる2人の演技合戦は、大きな見どころとなりそう。今秋は新たなコンビの活躍から目が離せない。