神木隆之介「学生気分を大事に」 初の岩井作品で恋する高校生役

神木隆之介「学生気分を大事に」 初の岩井作品で恋する高校生役

 岩井俊二監督の『リップヴァンウィンクルの花嫁』以来、約4年ぶりの新作となる映画『ラストレター』(1月17日公開)で、俳優の神木隆之介(26)が岩井監督と初めてのタッグを組んだ。本作で演じた乙坂鏡史郎をはじめ、『3月のライオン』(2017)、『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(2016)などで度々高校生を演じてきた神木が、その醍醐味を語った。

【動画】神木隆之介、岩井組初参加『ラストレター』予告編

 本作は、姉を亡くした主婦・裕里(松たか子)と、裕里の初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)を軸に、2世代の恋を描くラブストーリー。神木が演じるのは、高校時代の鏡史郎。高校時代に裕里(森七菜)の姉・未咲(広瀬すず)にラブレターを送り、後に彼女のために書いた小説で作家デビューしたという設定だ。 神木がauのCM「意識高すぎ!高杉くん」で演じているキャラクターの高杉くんも高校生だが、実年齢よりも低い役柄を演じる際に特別に意識する点はないと言う一方で、「学生」というキーワードは自身にとって重要なものになっていると話す。 神木隆之介「学生気分を大事に」 初の岩井作品で恋する高校生役 『ラストレター』より。高校時代の鏡史郎(神木)と、彼に思いを寄せる裕里(森七菜)(C) 2020「ラストレター」製作委員会  「高校生を演じるときに声のトーン、仕草などを意識して変えたりすることはないのですが、学生気分は大事にしています。今年27になるので『何を言っているんだ』と思われるかもしれませんが、自分としてはまだ学生の心を持っていると思っていますし、学生でいたいという引きずり方をしています。ですから学生を演じられるのはうれしいんです。自分自身の学生時代が楽しかったこともあって、『また学生に戻れるんだ』と」

 その「学生気分」とはどんなことなのか? 神木はこう続ける。「学生のときって一喜一憂というか、一つの物事に対して全力で向き合って落ち込んで、喜んで、常に新鮮な気持ちだったと思うんです。成長するにつれて経験を積んで、そういった感覚は薄れていくと思いますが、例えば『くだらないことで盛り上がっている』という風に落ち着きたくはなくて。くだらないことこそ楽しみたいですし、いつまでも心が動いていたい。それは学生の時から変わらないことで、僕の中で『学生』というキーワードは大事なものになっています。ちゃんとしているところはちゃんとしていますよ!(笑)ただ、常に『感動』していたいですね」

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