内藤剛志が異色の刑事役熱演「こんな取り調べは初めて」古田新太ら個性派キャストも集結…2月2日放送「全身刑事」

引用元:スポーツ報知
内藤剛志が異色の刑事役熱演「こんな取り調べは初めて」古田新太ら個性派キャストも集結…2月2日放送「全身刑事」

 俳優・内藤剛志(64)が主演を務めるテレビ朝日系ドラマスペシャルの新シリーズ「全身刑事」(後9時)が2月2日に放送されることになった。

 今年1月、その予告編が流れるとインパクトの強いタイトルがSNSをザワつかせ、「『全身刑事』って何なんだ?」「『全身刑事』が何者なのか気になります」などと大きな注目を集めている同作。

 内藤は「科捜研の女」「警視庁・捜査一課長」シリーズをはじめ、30作を超えるテレビドラマでさまざまなタイプの刑事を演じてきた“刑事ドラマの鉄人”。そんな内藤が今回演じるのは神奈川県警総務課の備品管理課員・名瀬裕太郎。人生のほとんどを“刑事”として過ごし、頭のてっぺんからつま先まで“全身そのものが刑事”といっても過言ではない男、つまり「全身刑事」。ワケあって1年間の休職を経て備品管理課に異動するまで、“刑事一筋”で生きてきた男。取り調べではまるで子どものように「なぜ?」を連発し、被疑者はもちろん、新人管理官の海東隼人(笠松将)を翻弄。単刀直入に「なぜ?」と切り込むことで、人々の心の闇に迫っていく。

 これまで演じてきたどの刑事ともまったく違う、型破りなキャラクターに挑んだ内藤は、「推測でものを言わず、“なぜそう思うのか?”虚心坦懐(たんかい)に聞く刑事がいたらどうなるのか、そこが本作でいちばんのチャレンジ。演技には“正解”がなく、新作だからこそ手探りで、日々悩みながら撮影に臨みました」と、試行錯誤しながら「全身刑事」を生み出した心境を明かした。

 このドラマの大きなみどころのひとつが、名瀬が「なぜ?」と問いかけ続けることで、海東の先入観を崩していく取調室のシーン。 「このドラマは演劇的な要素も感じられる作品で、特に取調室は舞台のよう。僕もこんな取り調べは、初めてやりました(笑)」と、“キャリアの87%が刑事役”と公言する内藤ですら驚くような場面に仕上がったことを告白。

 「刑事役をさまざま演じてきたからこそ新しいことをやりたいという思いもあり、自分自身、ゼロからチャレンジした感があって、今までにないものができたという手ごたえを感じています」と、自信ものぞかせた。

 また、インパクト大のタイトルについて「僕自身、とても気に入っています」とニッコリ。「“変なタイトルだけど、どんなドラマなのかな”と思って見ていただいて、見終わった後に“なるほど”と得心してもらえたらうれしいですね。そして、ぜひたくさんの方に見ていただいて、第2弾へとつなげることができたら…」と、続編への期待も込めて視聴者に呼びかけた。

 そんな超個性的な主人公を取り巻くのは、豪華実力派俳優陣演じる、ひと癖もふた癖もあるキャラクターたち。

 学生時代は“伝説のクイズ王”として鳴らしたものの、イマイチ雑学を捜査に生かしきれない、残念な若きキャリア・海東を演じるのは、多彩な映像作品で鮮烈な印象を残し、2020年も「花と雨」、「カイジ ファイナルゲーム」、「ファンファーレが鳴り響く」など出演作が相次いでいる、若手演技派・笠松将(27)。

 かつて名瀬とコンビを組んでいた、クールな神奈川県警の捜査一課刑事・紋田伊代役には、確かな演技力を誇り、数々のミステリー作品で活躍する中山忍(47)。

 そして、映画、ドラマ、舞台で次々と“怪演”を披露する俳優・古田新太(54)が、のらりくらりと会話をはぐらかす山手中央署の署長・羽倉樫弥役で登場し、作品になんともおかしな味わいをもたらす。

 内藤は、本作でがっつりバディを組んだ笠松について、「役に対してまっすぐで、芝居に対する角度みたいなものがすごくいい! 役をどう演じるか、自分の中にきちんとデザインを持っている」と大絶賛。

 また、これまで数多く共演してきた中山には今回改めて感謝の思いがこみ上げたようで、「技術と安心感のある女優さんですが、今回は共演者というより、“共闘者”! 毎日一緒に撮影に立ち向かってくれて、とても頼りにさせていただきました」と、その思いを語っていました。

 さらに、「大好きな俳優のひとり」だという古田については「とにかく芝居がうまい!まさに“巧者”ですね。この作品の色合いも、古田さんが存在するか否かで、まるで違う気がします」と、圧倒的な存在感をべた褒めした。 報知新聞社