綾野剛&北川景子が“凸凹コンビ”を結成!「ドクター・デスの遺産」映画化決定

引用元:Movie Walker
綾野剛&北川景子が“凸凹コンビ”を結成!「ドクター・デスの遺産」映画化決定

映画化もされた「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した“どんでん返しの帝王”中山七里の人気シリーズ「刑事犬養隼人」シリーズの1編「ドクター・デスの遺産」が、このたび『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』のタイトルで実写映画化されることが決定した。

【写真を見る】原作は“どんでん返しの帝王”が放つクライム・サスペンス!

本作は安楽死を手口とする連続殺人犯と刑事の攻防戦を描いたクライム・サスペンス。終末期の患者ばかりを襲う連続不審死事件が発生し、捜査に乗り出した警視庁捜査一課の犬養隼人と高千穂明日香は、“ドクター・デス”という医者の存在にたどり着く。そんななか、重度の腎臓病に苦しむ犬養のひとり娘・沙耶香がドクター・デスに安楽死を依頼してしまい…。

主人公の敏腕刑事、犬養隼人役を演じるのは「新宿スワン」シリーズや『楽園』(19)などで幅広い役柄を演じ分け、『閉鎖病棟 -それぞれの朝-』(19)で第43回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した綾野剛。本作への出演について「禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません」と語った綾野は「スタッフ、キャストと共に、新境地に立つことができました」と自信をのぞかせる。

また、犬養とバディを組む冷静沈着な刑事の高千穂明日香役には『探偵はBARにいる3』(17)で第41回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した北川景子。『パンク侍、斬られて候』(18)以来となる綾野との共演について「2人1組でずっと動く役は初めて。綾野さんは常に役と向き合っておられる熱い方です」と語り、「私たち凸凹コンビをどうぞ楽しみにしてください」とコメント。

そしてメガホンをとるのは「神様のカルテ」シリーズや「サクラダリセット」前後編など、人間ドラマからサスペンスまで幅広いジャンルでその手腕を発揮してきた深川栄洋監督。酷暑がつづいた昨年7月から8月にかけて撮影が行われた本作は、現在鋭意編集中とのことで、11月の公開を予定している。続報に期待したい!

<コメント>

●綾野剛(犬養隼人役)

「禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません。撮影中もこの作品の強度に耐えうる表現ができているのか?と自問自答の日々でした。しかし、そこで大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが初バディである北川景子さん。2度目の共演ですが、本当に頼もしく、常にブレない芯の強さと清らかさがあります。深川監督、各部署スタッフ、キャストと共に、新境地に立つことができました。お届けできる日が今から楽しみです」

●北川景子(高千穂明日香役)

「『お父さんが悪いお医者さんに殺された』という男の子からの通報をきっかけに、2人の捜査一課コンビが連続殺人犯を追いかけることとなります。最後まで誰が犯人なのかわからない緊張感と、私たちが犯人像に辿り着くまでのもどかしさ、焦燥感をお客様に感じていただけるように撮影していきました。事件を追えば追うほど、犬養、高千穂それぞれが『命の尊厳とは何か、安楽死は善か悪か』と悩み翻弄されていくので、その感情を細かく丁寧に演じられるよう取り組みました。

アクションも少しあるので、かっこよく、暑い夏に負けないように(熱中症にもなりましたが)がんばりました。綾野さんとは2度目の共演ですが、2人1組でずっと動く役は初めてです。綾野さんは常に役と向き合っておられる熱い方です。犬養がひとつのことに集中した時に醸し出す殺気や、こうと決めたら一直線に突き進んでいく勢いは綾野さんなのか犬養さんなのか、分からないほどでした。私は部下でありながら、そんな綾野さん演じられる犬養を冷静に、時々呆れながら、時々乱暴に扱いながら見守る役です。手のひらで転がしていると言っても過言ではありません。

現場でも気がつけば綾野さんをずっと観察していました。綾野さんは思いつきでいろんなことをお芝居に取り入れたり、好奇心旺盛な子どものような一面があると今回初めて気がつきました。そんな綾野さんを後輩ながら微笑ましく見守ってきた夏でした。私たち凸凹コンビをどうぞ楽しみにしていてください」

●深川栄洋(監督)

「心掛けたのは最後まで振り落とされないように舵を握り続けること。プロデューサーと目指したのはエンターテインメントとして、ある社会問題と向き合うこと。ともすれば深く入り込みすぎて、自分の立っている場所が分からなくなるような作品です。誰もが人生のどこかで必ず向き合わなくてはならないテーマを綾野さん北川さんとともに悩み尽くした作品となりました。2人はいいコンビです。綾野さんは北川さんのことを、北川さんは綾野さんのことを僕に教えてくれました。2人は全く違う考え方を持った役者ですが、2人とも強烈な役者バカだと思います。もちろんそういう僕も映画バカですが……、子役オーディションに参加して子役の為に熱演していた綾野さんと、アクションで綾野さんに本気の蹴りを見舞う北川さんの熱を感じに劇場に来てください」(Movie Walker・文/久保田 和馬)