谷口由紀女流三段、里見女流名人に連敗「悪手も出てしまった」次局は絶対勝つ

引用元:スポーツ報知
谷口由紀女流三段、里見女流名人に連敗「悪手も出てしまった」次局は絶対勝つ

 将棋の第46期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負の第2局(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、出雲市、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)が26日、島根県出雲市の「出雲文化伝統館 松籟亭」で行われ、先手の里見香奈女流名人(27)=清麗、女流王位、倉敷藤花=が113手で挑戦者の谷口由紀女流三段(26)に勝ち、2連勝で防衛に王手をかけた。

 谷口女流三段は秒読みになるまで8分考慮した後、投了を告げた。2010年デビュー(女流2級昇級)から10年を経てつかんだ夢の女流名人戦初挑戦は、連敗でカド番に立たされた。「序中盤が長くて、ずっと難しいなと思っていました。悪手も出てしまった」。戦前から「ちょっとしたミスでも許してくれない印象」という堅実な女流名人に玉を詰まされた。

 初戦を落としてから1週間。「直後は落ち込んだんですけど、吹っ切れて『やるしかない』と。アウェーも気にならない」と前のめりで臨んだ出雲決戦。「風邪をもらわないよう、外出せず、じっくり勉強した」が、振り飛車は最後まで自陣から出せずに終わった。

 もう後はないが、まだ訪れたことがない関根名人記念館(千葉県野田市・第4局)で指す目標がある。「準備をしてくださっているはず。次局は絶対勝たないといけない。でも気負わず、しっかり準備したい」。建国記念の日を自身の祝日に変えるつもりだ。(筒井 政也) 報知新聞社