佐藤浩市「未来へ語り継ぐ」 「Fukushima 50」世界73か国に配給

引用元:スポーツ報知

 俳優の佐藤浩市(59)と渡辺謙(60)が26日、都内で行われた映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」(3月6日公開、若松節朗監督)のワールドプレミアで世界73の国と地域へ配給が決まったことを発表した。

 東日本大震災で被害を受けた福島第1原発で命がけの対応をした作業員たちの物語。海外配給が決まり、佐藤は「災害はいつも深い傷跡を残す。でも、少しの努力で遺産として、未来へのバトンとして残すことができるはず」と映画を通じて真実を語り継ぐ決意を示し、渡辺は「この男たちが、もしかしたら世界を救ったのかもしれない。そういう思いで見ていただければ、パワーを届けられるに違いない」と呼びかけた。

 佐藤をはじめ、平田満(66)、萩原聖人(48)らは原発の中央制御室という事故対応の最前線で奮闘し続けた人物を演じた。平田満(66)は「防護服を着ていると、誰が誰だか分からない。でも、時間がたつと不思議と分かってくる。それがチームなんだなと思った」と振り返り、萩原聖人(48)は「結束力が高まったのは、浩市さんが決起集会という名の飲み会を開いてくれたおかげ」と佐藤のリーダーシップを称賛した。

 若松監督が渡辺に不満をぶつける場面も。若松監督が「一言、僕の不満は、ジャイアンツの…」と話し始めると、熱心な阪神ファンで知られる渡辺が「メガホンを持ってくるんですよ。ジャイアンツの。それで『よーい、スタート』をかけようとするんですよ。それはないだろうと」と反論。すかさず若松監督も「それをゴミ箱に捨てるのだけはやめてほしかった」と力を込めると場内は笑いに包まれた。 報知新聞社