10周年イヤーに勢い増すNMB48が7期生募集 チームNキャプテン・川上千尋「夢をかなえるための場所だと思って入って来て」

引用元:デビュー
10周年イヤーに勢い増すNMB48が7期生募集 チームNキャプテン・川上千尋「夢をかなえるための場所だと思って入って来て」

 大阪・難波のNMB48劇場を拠点に活動するアイドルユニット・NMB48が、現在第7期生を募集中(締め切りは2月7日まで)。オーディション情報サイト「デビュー」では、NMB48チームNのキャプテン・川上千尋にインタビュー。現在、女子人気が上昇し、メンバーの個性を活かした活動も盛んなNMB48の“強さ”について、2020年に10周年を迎えるグループの勢いについて、NMB48歴7年のなかでの自身の成長、そして応募を希望する女子に向けてのメッセージを聞いた。

【写真】NMB48チームNキャプテン・川上千尋

■NMB48チームN・川上千尋インタビュー

――先日TOKYO DOME CITY HALLで行われた「AKB48グループTDC祭り」でのNMB48のライブの手応えはいかがでした?

【川上】「『夢は逃げない』という研究生の楽曲から始まったんですが、10年目の扉をいい形で開くことが出来たなと思います。TDCホールの客席も半分ぐらいが女の子でした。3年ぐらい前まではそんなことはなかったなって。“女の子の声が聞こえる!”っていちいち感動します(笑)。ステージの上でも実感しています」

――そんな女子人気の盛り上りも含めて、今48グループの中でも最もいい風が吹いているのがNMB48だと思います。川上さんが感じているNMB48の強さはなんだと思いますか?

【川上】「確かに、他のグループと比べると、女性限定エリアがあったりするのも強さだと思います。最近はパフォーマンスをちゃんと揃えるということを特に意識しているんですが、これまでのNMB48の良さを引き継ぎながら、進化しているというのが強さだと思います」

――今年10周年を迎えるNMB48ですが、そのなかで川上さんは7年在籍しているんですよね。改めて、川上さんがNMB48に入った経緯を聞きたいと思います。14歳当時はフィギュアスケートを本格的にやっていたんですよね?

【川上】「フィギュアを8年ぐらい続けていました。ちょうどその頃周りで、フィギュアを習っていた先輩や友達が芸能界デビューしていく流れがあったんです。私も小さい頃から芸能界に興味はあったんですけど、一歩踏み出すまでには至らなくて。“どんな方法があるんかな?”って思って買ってみた雑誌がデビューさんだったんです」

――デビューを手に取ったことがオーディションに応募したきっかけなんですね。

【川上】「NMB48に入る前に受けた事務所が一つあって、そこはレッスン料がすごく高くて。“あ、レッスン料いるんや…これは無理や…諦めよう”って思っていたときに、NMB48の4期生の募集がデビューさんの一番後ろのほうに目立つ形で載っていて。そこにちっちゃく『レッスン料無料』って書いてあったんですよ。それで受けました。むっちゃリアルな話なんですけど(笑)」

――当時はアイドルを目指していたんですか?

【川上】「モデル志望でオーディションを受けていましたが、昔からモーニング娘。さんやステージでパフォーマンスする方々は好きでした。当時韓国ブームが来ていた時期で、コンサートを観に行ったりしていたので、私もそんな舞台に立ってみたらどうなるんだろう?っていう好奇心がありました。でも当時は48グループのことはあまり知らなかったので、実は不安でもあったんです」

――オーディションのときはどんなアピールをしましたか?

【川上】「昔はすごく口数が少なくて、人見知りもすごかったので、面接では座ってるだけで、喋りかけられたら話すという感じでした。でも“赤ちゃんのときに事務所に入っていました”とか、“フィギュアスケートを習っていました”ということはしっかりと伝えたなって覚えています。フィギュアをやっていたので、ダンス審査のときは自信満々で、そこでは頑張ろうと思っていました」

――NMB48に入ってみて、感じたことや成長したことは?

【川上】「アイドルっていろんなことができるんだなって思うようになりました。NMB48に入るまでは、ただかわいくて、みんなに愛想を振りまいているという印象だったんです。でもそこまでになるにも努力という経緯があって、努力することでいろんなところに繋がるというのもアイドルだと思うと夢が広がりましたし、自分の目標を立てながら7年間歩んでくることが出来て、人生が華やかになったなって思います。生誕祭で目標を話すと、ファンの皆さんも“一緒に頑張ろうね”って言ってくださるのがすごく素敵だなって」

――夢を応援してくれる人がたくさんいるというのがアイドルの特徴ですよね。

【川上】「すごいことだなと思います。一人の女の子の夢を全力で応援して下さる人がこんなにいるとは思わなかったので、嬉しいです。皆さんがついて来てくださるので、次はこの目標を達成したいとか、次はこういう道に進みたいと、欲が出てくるんですけど、それに応えてくださる方がたくさんいるので、自分も頑張って叶えていきたいと思えるんです」

――これまでの活動のなかで達成感があったことは?

【川上】「私は選抜メンバーになるまでに5年ぐらいかかっていて、選抜になってもまた落ちて、復帰するのにも1年ぐらいかかっているので、選抜メンバーになれたという達成感は大きかったですし、ファンの皆さんも一番喜んでくださっていたなって」

――圧倒的な推されメンバーとは言えなかった川上さんが、ファンの人と一緒に努力して掴んだ選抜だったんですね。

【川上】「選抜にもう少しで手が届く“アンダーガールズ”みたいな一員にずっといたんです。選抜の誰かが出られなかったら代わりに入るというポジションにずっといたので、それはファンの人も苦しかっただろうし、私も苦しかったけど、その悔しさをバネにできたから今があるのかなと。そういう過程も重要だったのかなって思います」

――それが今はチームNのキャプテンですよ。およそ1年が経ちましたが、今のチームの状態はいかがですか?

【川上】「副キャプテンの石田優美ちゃんとは同い年で、期生は違うんですけど話しやすくて、悩んだことがあれば話し合ったり、チームがどう変わっていけばいいかについても相談したりしてます。私一人だったら、今のようないいチームにはなっていなかったと思います。チームNはここのところ卒業メンバーが多くて、ベテランのメンバーが抜けた感じなので、いかに若手にシフトチェンジしていくのが今のNの課題。どうやって自然に変革して、もっとチームを活性化できるのかということについて、セットリストなどを含めて話し合っています」

――NMB48は、吉田朱里さんのYOUTUBE、村瀬紗英さんのファッションブランド、渋谷凪咲さんのバラエティ路線、石塚朱莉さんの演劇など、メンバー個々が独自の路線を打ち出しているのが特徴ですよね。

【川上】「個人での仕事をさせていただける機会がどんどん増えてきています。1期生の先輩である朱里ちゃんがYOUTUBEを始めて、プロデュース業に繋げるというお手本になってくださっている。私たちも自分から発信することで、自分のやりたいことができるんだという道しるべになってくださっているなと思います」

――川上さんも常に阪神タイガース好きを公言してきて、タイガース関連の仕事をしたり、1月下旬から『虎ヲタ』(スカイA)に出演するなど、実を結んでいます。

【川上】「しつこく自分が好きな事をアピールするのも大事だなって思いました。私のファンの方で“巨人ファンだから、『阪神好き』って言われるの嫌や”みたいに言われることもあったんです(笑)。でもしつこく好きと言い続けることで“ちっひーって野球好きなんやな”から始まって、“じゃあこの仕事をさせてみてもいいんじゃないか?”って繋がっていくことも大事だなって。あと、今の若手の子はSNSをちゃんと活用しているのがすごい。自分の特技だったり、好きなメイクの方法を発信したり。ちゃんと仕事に繋げようと考えている。今はSNSの時代なので、そういう意識は大事だと思うんです」

――一方で、グループの中でも各自のカラーを活かしたユニット活動が盛んです。川上さんも「だんさぶる!」としても活動していますよね(※加藤夕夏、石田優美、東由樹、川上千尋、小嶋花梨、河野奈々帆による、NMB48の中でも特にダンスに情熱を注ぐ6名で結成されたユニット)

【川上】「私はダンスが得意ってわけじゃなかったんです。私以外は、山本彩さんのフェス「サヤソニ(SAYAKA SONIC)」で『野蛮な求愛』を踊ったメンバーですし、私はダンス選抜にも選ばれたことが無かったので。でも、メンバーが私の得意なことを見つけくれるということもあるんだなと思いました。“ダンスがキレイだから入れたいと思った”と言ってくれたことが嬉しいし、メンバー間でもちゃんと見てくれているんだなって」

――アイドルと言えば、一般に「裏側で足の引っ張り合いをしている」と想像している人もいるかと思います。

【川上】「そう言われることもありますよね(笑)。でもNMB48では、お互いを認め合って、引き揚げ合うということも実際にあります。それに、運営の方が応えてくれるということが大事だと思いますね。公式になるまでには、自分から様々な発信をしていかないといけないんですが、それをちゃんと運営の方が見てくださっていることが、今のNMB48の強さに繋がっているなと思います。だからもっと頑張ろうって思えるんです」

――話を聞いていると、NMB48内の空気は今とてもいい状況にあるようですね。

【川上】「10周年を迎える10月には、京セラドームに立ちたいという大きな目標があるので、個人仕事はもちろん、メンバー同士の意識を高め合っています。コンサートのリハーサルでも、先輩・後輩関係なく意見を言える環境ですし、10周年に向けて同じ方向を向いて走っていると思います。4月には春コンの開催も決まっていますし、朱里ちゃんプロデュースのガールズフェスもあったり、NMB48にしかできないことを実現しているなと感じています」

――川上さん個人としては2月に舞台への出演があります。

【川上】「博多座で48グループの舞台には出たんですけど、外部の舞台は初めてなので、すごく緊張しています。女優になりたいという夢も、NMB48に入ってから見つけたので、目標としてちゃんと叶っていっていると思うと嬉しいです。この世界を目指し始めたころは、いろんな可愛い服を着て撮影をしてみたい、という程度の憧れだったんですが、NMB48で活動をしていくごとに、演技をしたいという想いが強くなってきた感じです」

――そんなNMB48の7期生に応募しようと思っている女の子たちにエールをお願いします。

【川上】「応募を迷っている方もいると思うんですが、オーディションを受けるために一歩踏み出すこと自体は簡単なことなので、受けるだけ受けてみてほしいなって思います。私も落ちるかもしれないと思って受けましたし、『レッスン費無料』が目当ての不純な動機で受けてもいいし(笑)、とりあえず応募してみることで人生が変わるんじゃないかと思います。アイドルを、将来の夢への過程としてもいいし、アイドルが最終の夢でも全然いいと思う。NMB48は夢をかなえるための場所だと思って入って来てもらえたら嬉しいです」

――デビュー読者の先輩としての実感のこもったエールありがとうございます。

【川上】「最後に、オーディションでのポイントなんですけど、第2次のダンス審査に進んだら、ゼロ番(スタートの立ち位置)から移動しても最後にはゼロ番に戻ってくることが、アイドルとしては大事です(笑)。私もそれを意識したからダンス審査に受かったと思っているので」

 NMB48第7期生オーディションの応募受付は2月7日まで。募集しているのは11歳~22歳の女性。オーディションに合格者すると、NMB48研究生の一員として専属契約を結び、レッスンを開始。NMB48劇場での公演デビュー、正規メンバーへの昇格を目指す。大阪に居ながら全国区を見据えた活動が出来るアイドルグループでチャンスを切り拓こう! 応募の方法はオーディション情報サイト「デビュー」に掲載中。

■プロフィール
川上千尋(かわかみ・ちひろ)
1998年12月17日生まれ、大阪府出身。ニックネーム:ちっひー。NMB48第4期生としてデビュー。現在チームNに在籍しキャプテンを務める。
個人としては、劇団エグスプロージョン「ANSWER」(大阪・ABCホール:2/27~3/1 東京・新宿シアターサンモール:3/4~3/8)に出演。1月25日から阪神タイガースを記録(データ)から読み解く、新感覚の野球情報番組『虎ヲタ』(スカイA)にヲタアシスタントとして出演。所属ユニットの「だんさぶる!」は3月23日(月)なんばHatchにて「スプリングライブ」を行う。