新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国で7万カ所の映画館の一時閉鎖を決定

引用元:IGN JAPAN
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国で7万カ所の映画館の一時閉鎖を決定

12月末に中国の武漢市で最初に感染者が見つかった新型コロナウイルスによる肺炎の、さらなる感染拡大を防ぐため、中国国内の約7万カ所の映画館を、一時的に閉鎖することが決まった。
The Hollywood Reporterの報道によると、中国大手映画館チェーンの万達、CGV、博納、リュミエールパビリオン、金逸、大地などが、感染の拡大を受けて、予防として閉鎖という対策をとるとのことだ。

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通常であれば高い興行収入を記録できる春節に公開予定だったいくつかの大作映画の配給会社が、さらなる感染の拡大を懸念して、中国での公開をキャンセルした直後に、これらの映画館の閉鎖が決まった。
報道によれば、春節にあたる今週末で、売り上げが10億ドル(約1100億円)ほどになると推定されていたとのことだ。しかし、コロナウイルスの感染が広がるにつれて、人が集まる場所に対して警告が出ている中では、映画館にほとんど客が入らないことが明らかになった。
公開が延期されたのは、商業的に成功を収めた万逹影視伝媒有限公司(ワンダ・メディア)のコメディーアクションシリーズ3作目『唐人街探案3(原題)』(Detective Chinatown 3)や、華人文化産業投資基金(CMC)のダンテ・ラム監督作のアクションドラマ『緊急救援(原題)』(The Rescue)、歓喜伝媒体(Huanxi Media)のシュー・ジェン監督作の超期待コメディシリーズ最新作『囧媽(原題)』(Lost in Russia)、そしてコン・リー主演のスポーツ伝記映画『夺冠(原題)』(Leap)など予算の高い作品だ。これらの作品の公開は、休日の後半に公開される可能性があるが、今は、観客を不必要な健康リスクにさらさないことが重要だ。

新型コロナウイルスは、現在までに中国で1287人以上の感染が確認されており、感染による肺炎で亡くなったのは41人に上る。
中国の中心部にある武漢市で発生した新型コロナウイルスは、北京や上海などを含むいくつかの都市に広がり、米国、タイ、韓国、日本でも感染者が確認されている。 Adele Ankers