日本初の“トンネル試写会” リアル掘削現場に高杉真宙&岸井ゆきの「ヘルメットが懐かしい」

引用元:ENCOUNT
日本初の“トンネル試写会” リアル掘削現場に高杉真宙&岸井ゆきの「ヘルメットが懐かしい」

 映画「前田建設ファンタジー営業部」(1月31日公開、英勉監督)の公開を記念する試写会が23日、福島県いわき市の「広瀬1号トンネル」で行われ、主演の高杉真宙と岸井ゆきのが登場した。開催場所は、実際の撮影ロケ地となった全長1403メートルの真新しいトンネル。マジンガーZ(180センチ)も駆け付けた。主催者によると、トンネル内での映画試写会イベントは国内では初めてという。

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 本作は、アニメ「マジンガーZ」の地下格納庫兼プールの建設設計に七転八倒しながらも本気で挑んだ、サラリーマンたちの実話から生まれた積算エンターテインメント。“実際には作らない”が、設計図を出して見積書を完成させるプロジェクトだ。高杉と岸井は、翻弄されながらも技術力を駆使して立ち向かう社員役を演じた。

 ロケは昨年5月に撮影が敢行された。劇中には、高杉演じるドイと岸井演じるエモトが、実際の建設現場のトンネルを見学に行き、ドリルジャンボなどの大型重機がトンネルを掘っていくリアルな掘削現場を体験するシーンが登場する。今回は、撮影現場となった「広瀬1号トンネル」をつくる新規工事が無事に貫通したことを記念し、異例のトンネル試写会が実施されることになった。

 イベントには、地元の小中学生や建設に関わった作業員ら約170人が集まった。目玉として用意されたのが、トンネル貫通作業の中で発生する「貫通石」だ。建設業界では“縁起もの”とされ、合格祈願や安産祈願として贈呈されるという。イベントで高杉はこの貫通石のかけらを、前田建設工業でファンタジー営業部に在籍経験がある広瀬トンネル作業所長・賀川昌純氏から受け取った。 日本初の“トンネル試写会” リアル掘削現場に高杉真宙&岸井ゆきの「ヘルメットが懐かしい」 日本初というトンネル試写会が行われた福島県の「広瀬1号トンネル」【写真:ENCOUNT編集部】  ヘルメット着用で登場した高杉は「ヘルメットが懐かしい。迫力のある現場でした。音がすごくて、心臓に直接音が入ってくる感じがありました」と当時を振り返った。貴重な貫通石については、「現場で撮影時にお話を聞いていました」。白い花こう岩でサイズ感のある実物を手にし、「めちゃくちゃ重くてびっくりしました。小さいイメージでしたが、けっこうデカくてびっくりしました。持ち帰ります、かついで帰ります」と興奮気味に話した。

 岸井は目を輝かせながら、「あの時に撮影したトンネルがこんなにきれいにトンネルになっている。当時は工事中で、両脇に水が流れていて、ターミネーターやアベンジャーズが出てきそうだねって言っていたのが、こんなにトンネルになっているなんて」と感激した様子。「貫通前のトンネルに入る経験はなかなかできない。普段はトンネルをつくる人たちを実感する機会はないですけど、ドリルアンカーとか、ロックボルトを打ち付けたりとか、実際の姿を見て、私たちは人の仕事で生活できているんだと実感できました」と思いを込めた。

 イベント後に2人は囲み取材に参加。貫通石の話題になると、岸井は「きっと大ヒットです」と笑顔。実際に受け取ったものはかなりの重さ、大きさで、当初岸井は「貫通石を掘削する?」と話していたが、スタッフから普段は砕いて小さいサイズに加工するという説明があった。高杉は「いいんですか?持ち歩きたいんですよ。今年は厄年なので、石に頼りたい。お守りにしたい」と声を弾ませた。 ENCOUNT編集部 吉原知也