NHK放送総局長、過去最低視聴率の紅白は「大みそかにテレビの前にいない人にどう伝えるかが課題です」

引用元:スポーツ報知
NHK放送総局長、過去最低視聴率の紅白は「大みそかにテレビの前にいない人にどう伝えるかが課題です」

 NHKの木田幸紀放送総局長の定例会見が22日、東京・渋谷の同局で行われた。

 平均視聴率が前半(午後7時15分~8時55分)34・7%。後半(午後9時~11時45分)37・3%(数字はビデオリサーチ、関東地区)と過去最低だった昨年大みそか放送の「第70回紅白歌合戦」について、木田氏は「小学生の方から若い世代の方に見ていただいたというデータがある。年配の方にどう見ていただくかが次の課題だと思う」と話した。

【写真】山下達郎、紅白「AI美空ひばり」に一言「冒とくです」

 その上で「視聴率はあまり気にしてませんで、それより大みそかにテレビを見ない、違うもの、たとえばスマホなどを見ている人が20代男性中心に多くなっているというデータがありました。テレビのプログラムが、特に紅白のような非常に多くの人に親しまれてきたプログラムがこれからどうするかということが、これからの課題だと思う」と話した。

 さらに「まだ早いですが、今年の紅白は常時同時配信が始まって初の紅白ということでテレビの前にいない人にもどう伝えていくか課題だし、とても楽しみに思っています」と続けた。

 平成最後の18年は第2部で41・5%(関西地区は40・5%)と2年ぶりに40%台に戻したが、“令和初”の大舞台でワーストを記録してしまった。関西地区は第1部が31・9%(18年は35・2%)、第2部は36・2%(同40・5%)で、同様に18年を下回った。 報知新聞社