お父さん、娘が『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をプレイできるよう特製のXboxコントローラーを作る

引用元:IGN JAPAN
お父さん、娘が『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をプレイできるよう特製のXboxコントローラーを作る

ある父親は週末の時間を使って、Xbox アダプティブコントローラーを使用した特製のコントローラーを製作した。この特製コントローラーにより、彼の娘はNintendo Switchの『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を遊べるようになった。
Digital Jersey Academyの校長であるRory Steelは、彼が特製コントローラーを製作していく過程をTwitterで公開した。このコントローラーが接続されるXbox アダプティブコントローラーは、マイクロソフトが「運動機能に障害を抱えているゲーマーの要求を満たすように」設計したものだ。

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娘がNintendo Switchを遊べるようにするため、彼女でも使用できるコントローラーを作るのが父親の目標だった。父親がChannel 103で話したところによると、娘は微細運動を行うための神経系に障害を抱えている。
SteelはXbox アダプティブコントローラーと、eBayから購入したいくつもの電子部品からコントローラーを作ることにした。

SteelはXbox アダプティブコントローラーの上に乗る基盤をここで追加した。この基盤には2つのジョイスティックが装着されている。プレイヤーキャラクターを操作するためのものと、カメラを動かすためのものだ。

ホームセンターからさらに部品を購入し、Steelは16個のボタンを基盤の外側を囲むように追加した。1つ1つのボタンに役割が当てられている。

「大掛かりなはんだ付けとコードの整理」が終了したあと、Steelは特製コントローラーが実際に動くかテストをした。そして、とうとう『ブレス オブ ザ ワイルド』を遊ぶことができるようになった娘の反応を動画で撮った。

Steelが手掛けた週末工作は、Xbox部門の代表であるPhil Spencerにも知られるものとなった。彼は「これはすばらしい。なんて素敵な笑顔なのでしょう」とツイートして反応を示した。
それからSteelはマイクロソフトとLogitechから声をかけられている。これらの企業はSteelが特製コントローラーのよりハイテクなバージョンを製作するためのサポートをしたいと考えており、このコントローラーは運動機能に障害を抱えているほかの人々にも役に立つかもしれない。
Channel 103でSteelは企業からのオファーを受けることにしたとは述べたが、彼は付け加えた。「私はこのコントローラーを、世界中の人々が参考にして作れるようなものとして考案しました。私がまだ作り続けたいと考えているのはこのローテクのコントローラーなので、一般家庭の人々でも作ることが可能なものになります」
IGN USは、Xbox アダプティブコントローラーを2018年で最も革新的な製品として表彰した。マイクロソフトはこの製品の梱包にさえも工夫をこらし、運動機能に障害を持った人々でも開封しやすいものにしている。 Chris Priestman