松村邦洋「飛雄馬にヒント」金田さんに愛ある恨み節

引用元:日刊スポーツ
松村邦洋「飛雄馬にヒント」金田さんに愛ある恨み節

松村邦洋(52)が21日、東京都千代田区の帝国ホテルで行われた、元プロ野球国鉄(現ヤクルト)、巨人で活躍した金田正一さん(享年86)のお別れの会に参列し「いつも明るくて元気があって、ムードメーカーで明るい、太陽のような方だった」と故人をしのんだ。

【写真】長嶋茂雄と握手する金田正一

巨人と伝統の一戦を繰り広げる永遠のライバル、阪神の熱烈なファンで知られる松村だが、金田さんとは両球団が開くゴルフ大会や、ビートたけしのバラエティー番組、名球会のゴルフ番組で接点があった。また金田さんの弟でプロ野球選手だった留広さん(享年71)とはジム仲間で、頻繁にお茶を飲む関係だったという。「弟の留広さんと代々木上原の喫茶店で、いつもジム終わりでお会いしていたんですけど。金田式ゴムチューブを結構いただき、ダイエットさせていただきました。金田さんに『留広は何でも考えているから、松村君、何かあったら留広に言えば体は健康になるよ』と言われましたけどね」と思い出を語った。

また、97年の名球会の番組内で行ったゴルフの際、金田さんが放った152ヤードのショットが、同年、巨人に移籍した清原和博氏が記録した三振の数と同じだと指摘したエピソードも明かした。金田さんからは「何でも分かるもんだな。そうだな」と褒められたという。

松村は「金田さんは400勝投手ですけど、バラエティーでもテレビでも明るかった。普通、バラエティーとか、400勝投手のような人は、なかなか出られない人が多いと思うんですけど、やられたのがすごいですよね。ロッテの監督もやられて」と、畑違いのバラエティー番組に挑戦した金田さんをたたえた。そして「36歳で400勝…今だったら500勝、いけるかも知れませんね」と感慨深げに語った。

一方で、阪神ファンとして譲れない思いも吐露した。漫画「巨人の星」のエピソードとして、主人公の星飛雄馬に大リーグボール1号のヒントになるきっかけを与えたのは、金田さんが飛雄馬に声をかけたことだと説明。その上で、飛雄馬のライバルの阪神・花形満の名を挙げ「あれ(金田さんが飛雄馬にヒントを与えること)がなかったら、花形の打率も良かったんじゃないかと思いますけどね」と言い、報道陣を笑わせた。【村上幸将】