キムタクも織田裕二も東京五輪に大迷惑! 都内ロケ地使用NGの余波

キムタクも織田裕二も東京五輪に大迷惑! 都内ロケ地使用NGの余波

 NHKや民放キー局のドラマプロデューサーが悲鳴を上げている。

「都内でドラマのロケ撮影ができる場所がないんですよ。しかも同時期に各制作会社が場所を押さえにかかるため、定番の撮影場所は順番待ちの状態なんです。撮影スタジオも予約でいっぱいです」(ドラマ関係者)

 ドラマ関係者が締め出されている理由は「2020年東京オリンピック」開催のため。警備や競技場準備のためにドラマ収録で使えた撮影場所が、次々と使用不可になっているというのだ。

「特に開催期間の7月24日から8月9日までの17日間とその前後10日間のおよそ1カ月間は、都内は渋滞も予測され移動もままならない。みんな頭を抱えています」(事情通)

 悩んだドラマ関係者らが渋々始めたのが撮影の前倒し。

「通常、4月スタートのドラマの多くがクランクインするのは2月末から3月。しかし今年は12月から撮影を開始しているものが多いんです。つまり1月なのに4~6月の服装をしなければならない」(ドラマ関係者)

 4月期に放映されるドラマ「スーツ2」(フジテレビ系)で主演を務める織田裕二は寒がりのため、基本は局内スタジオでの撮影が中心になっているという。

「織田は腰痛持ちのため寒さは大敵なんです。どうしてもロケに臨むときは全身防寒スタイルで対処しています」(関係者)

 同じく「BG~身辺警護人~シーズン2」(テレビ朝日系)に出演する木村拓哉も撮影場所に泣かされている。

「基本、ロケが中心のドラマなのですが、ロケ場所が確保できずに関西のホテルを借り切って撮影を行ったそうです。制作費は通常の3倍に膨れ上がってしまった。1本あたり7000万円相当。これは視聴率15%でやっとペイできる金額です」(放送作家)

■3月にTシャツ、短パン姿

 しかし、4月期ドラマ以上に頭を抱えているのがオリンピック開催時期とモロかぶりしてしまう7月期ドラマだ。

「こちらも前倒しして3月ごろから撮影を始めることになるでしょう。しかし、やはりスタッフや出演者を悩ませているのが季節感。3月だとまだ肌寒いのですが、演者はTシャツや短パン姿など真夏の格好にならなければならない」(芸能プロ関係者)

 そうした事情から、東京五輪を避けようと、地方でロケをするケースも増える見込みなのだが……。

「ロケバスなどの交通費にスタッフの人件費が倍増します。それに拘束が長くなれば俳優のギャラも高騰する。視聴率のハードルも自然に上がってきます」(制作関係者)

 東京五輪はドラマ関係者にとってはまさに鬼門になったようだ。