渡辺えり、渡辺徹の“今は太った人”役に苦笑い「太った人が二枚目をやってもいい」

引用元:オリコン
渡辺えり、渡辺徹の“今は太った人”役に苦笑い「太った人が二枚目をやってもいい」

 女優の渡辺えり(65)、キムラ緑子(58)が20日、都内で舞台『有頂天作家』の記者懇親会に出席した。

 2015年に始まった「有頂天シリーズ」の第4弾となる本作は、名優・杉村春子さんに書き下ろされた名作『恋ぶみ屋一葉』を、『有頂天作家』にタイトルを改めて上演。せりふも一部を変えているが、渡辺は「『いも掘り』とかロマンチックなせりふがない。それが不満。おかしなせりふしか増えてない。それが不満だなぁ」とボヤいた。

 劇中で歌うため、音楽を担当する甲斐正人氏に「もうちょっと二の線風の曲を作ってくれないんですか?」とオーダーしたというが、甲斐氏からは「土臭さをイメージした」と返答。首をかしげる渡辺は「やせててシュッとした人は二枚目役みたいに思いすぎてますよね、日本のスタッフは。太った人が二枚目をやってもいい。甲斐正人さんに言いましたけど、どうなるかわからないです」と愚痴が止まらなかった。

 2人が取り合う男性を渡辺徹が演じるが、『恋ぶみ屋一葉』からは「今は太ってしまった」と“修正”されているそうで、渡辺は「書き直されているんです」と苦笑い。「昔は痩せてて、今は太った。ジュリーをイメージしてやるしかないかな」とジョーク交じりに語っていた。

 同作の主人公は、キムラ演じる恋文の代筆屋を営みつつも自身の恋には奥手な前田奈津と、渡辺演じる酸いも甘いもかみ分けて、たくましく生きる元芸者の羽生きく=小菊。作家の加賀美涼月をめぐる2人の恋模様はちょっと複雑で、一途ゆえの騒動はどこか愛しく笑いを誘い…。芸者の桃太郎役に大和田美帆、弟子入りを志願する羽生草助役に影山拓也(ジャニーズJr.)といった俳優陣も出演する。

 3月13日から28日まで東京・新橋演舞場で、4月2日から13日まで大阪松竹座で上演。