「恋つづ」佐藤健に挑む上白石萌音が宮崎美子に見えるワケ

「恋つづ」佐藤健に挑む上白石萌音が宮崎美子に見えるワケ

 上白石萌音(21)と佐藤健(30)がW主演の連ドラ「恋はつづくよどこまでも」(TBS=火曜夜10時)が、先週14日からスタート。視聴率9・9%と、2ケタに迫る好発進だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 上白石演じる猪突猛進型のヒロインが、佐藤演じる医師に一目惚れし、数年後、ナースとなって彼の病院に勤務するという始まり。クールでドSな“魔王”佐藤に、なりふり構わずアタックする“勇者”上白石の奮闘が描かれる。

 舞台が病院というだけで、ジャンルとしてはラブコメディーだ。

「昨年10月期の『モトカレマニア』(フジテレビ)が平均4%台と惨敗したように、ラブコメは、最近の地上波GP帯では数字が取りにくい。そんな中で2ケタに迫る数字とは、正直、予想以上でしたね」(テレビ誌ライター)

 ネット上は、イケメン佐藤の“魔王”ぶりに〈ハマリ役キターー!〉などと大盛り上がり。放送後に「佐藤健」の名前がトレンド入りした一方で、〈あんなドジなナース、あり得ない〉〈展開が読めすぎてつまらない〉などと酷評する声もかなり多かった。

「ネット上の評価と視聴率は別物。初回を見る限り、このドラマが数字的に大コケする可能性は低いと思います」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう続ける。

「クセの強いイケメンに恋する女子の奮闘記は、昔から少女漫画の“鉄板”。女性向けのゲームアプリも邦画も、いまだにその分野が強く、潜在的に支持する層は一定数います」

 昨年4月期に中条あやみ(22)が主演した「白衣の戦士!」も、“お仕事ドラマ+ラブコメ”だった。

「『白衣』もネット上ではあまり評価されませんでしたが、視聴率は初回2ケタで平均8%台と、悪い数字ではなかった。病院という舞台と、はっきりしたキャラクター、目を凝らさなくても分かりやすい伏線……それがあれば、リアルな医療モノでなくても、視聴率に直結する層にはある程度受け入れられるでしょう」(前出の亀井徳明氏)

 先が読めない展開に翻弄(ほんろう)されるドラマは疲れてしまう。ある程度“読める”中で、安心してヒロインを応援したい。そんな視聴者も少なからずいる。

「恋はつづくよ」は、そんな狙いも感じられる“昭和チック”なラブコメといったところか。だとしたら、ドラマの中の上白石が時々、なぜか昭和の女子大生アイドル時代の宮崎美子(61)に見えてしまうのも、ひょっとして“狙い”か。