本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの番組「Skyrocket Company」。12月9日(月)の生放送は、ASKAさんがゲストに登場しました。本記事では、トーク後編の模様を紹介します。
◆自分の世代ならではの喜怒哀楽や、見える景色を歌えばいいやしろ:僕はASKAさんの作品にどこか影響を受けている部分があって、歌も大好きですし。「君が愛を語れ」を初めて聴いたときに、「もしも僕が倒れたならば 君が愛を語れ」って歌詞の部分に、自分たちと少しなにか通ずるものもあるのかなと思って。
ASKA:僕は若い頃から歌わせて頂いて、今では60歳を超えてますが、60を超えたこの感覚で20代の人に向けて歌おうとは思っていないんですよ。それはさすがに無理がある。やっぱり自分が生活してきた環境、例えば同じテレビドラマやアニメを観て育った価値観を共有し合える世代と、その世代ならではの喜怒哀楽を等身大で歌えればいいと思っているんです。
だから10代下となると50代ですよね。もう50代になると僕とは見てきた日本の景色も違いますよ。さらに40代、30代なんかだとまったく違う。でもその世代世代で、喜怒哀楽を語ればいいだけの話だと思うんです。お笑いもそうだと思うんですよね。その喜怒哀楽をその世代で語ることがリアルなことであって、もしそこに共鳴してくれた20代の若者がいたとしたら、それはウェルカムですよ。ただその20代に向かっては歌えないですよね。
やしろ:歌で何かを感じてくれた人はどうぞ、どうぞ、ということですね。拒絶もしないという。ただ自分の景色ではないところに手を伸ばすことは、やっぱり違うだろうと。同じ景色を見てきた人たちに向けてということですね。
ASKA:はい。
やしろ:ありがとうございます。なんか自分の今後の仕事のスタンスのことも一瞬考えちゃいましたけど。先程も楽曲を紹介させて頂きましたが、シングル「歌になりたい / Breath of Bless ~すべてのアスリートたちへ」が発売となりました。
ASKA:これね、実は「歌になりたい」は表面的なシングルなんですよ。自分で言うのもなんですけど、カップリングの「Breath of Bless ~すべてのアスリートたちへ」が、僕の中では断トツに一押しなんですよね。
やしろ:歌詞のない曲ですよね。すべてのアスリートたちへ、と。
ASKA:歌詞がついた歌のほうがシングルとして世に出しやすいんですけど。世の中に押していきたい曲は、どちらかというとカップリングのほうだったりしますよね。
やしろ:そうなんですね。じゃあ番組でもきっちりと、日を改めてオンエアさせて頂きたいと思います。
ASKA:そうですか! ありがとうございます。
やしろ:まだまだ若輩者であり、お聞きすることも理解する力もとても及ばないですけど、また何かのタイミングでご都合があったりしたら、番組のほうにぜひ。
ASKA:いやもう、ありがとうございます。
やしろ:最後になりました。ラジオの前のリスナーたちにASKAさんから一言頂けたらと思います。
ASKA:今は歌えることの喜びでいっぱいですね。その喜びを感じながら、日々生活している感じです。それと先日、八神純子ちゃんのライブを観てきまして。彼女って僕と同じ年なんですよね。玉置浩二もそう。徳永英明もそうかな? なんか僕らの世代ってしぶといですよね。
やしろ:あぁー(笑)。
ASKA:なんか純子ちゃんのライブを観ながら感じた、そのしぶとさをこれからも世の中に向けて発信していきたいと思いますので、ぜひとも会場に足を運んで頂ければと思います。
(TOKYO FMの番組「Skyrocket Company」12月9日(月)生放送より)
ASKA「今は歌えることの喜びでいっぱいです」
引用元:TOKYO FM+