『フォード vs フェラーリ』メイキング映像…けっこうリアル

引用元:レスポンス
『フォード vs フェラーリ』メイキング映像…けっこうリアル

1960年代のルマン24時間耐久レースで、絶対王者フェラーリに立ち向かったフォードの実話をもとに描く映画『フォード vs フェラーリ』。10日より全国で公開中だ。レースシーンの撮影風景をとらえたメイキング映像2種がこのほど解禁された。

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作品はマット・デイモンとクリスチャン・ベイルの2人が初共演で主演を務めている。デイモンがレーシングカーを開発しチームを率いるキャロル・シェルビーを演じ、ベイルがドライバーのケン・マイルズを演じる。軽くネタバレすると、作品はレースの「フォード vs フェラーリ」というよりは、「フォードのスーツ組 vs 現場のシェルビー」、腐れ縁の「マイルズ vs シェルビー」を描く。

したがってレースをよく知らない人にも楽しめる映画になっている。いっぽうレースや自動車業界についての知識があると、知った名前が登場し、見たことのある車が画面の中を走るので、いったいどうやって撮影したのかが気になる。

メイキング映像では、ジェームズ・マンゴールド監督が本物にこだわったというレースシーンの裏側を観ることができる。背景など一部にCGを利用したようだが、レーシングカーやサーキット、スタンドなどを再現している。実際に走行する車をクラッシュさせたり、特殊な機材を使って車を空中に発射したり、監督は本物志向を追求した。また、劇中に登場するレーシングドライバー役として、66年当時マイルズとルマンを走ったドライバーの息子たち(現役レーサー)を起用したそうだ。

マンゴールド監督は、「キャラクターの情熱と熱量、魅力、それにレーシングカーやエンジンといった危険と隣り合わせなものを、アナログでリアル、気骨のあるものとして描こうとした」と振り返る。

「レーサーは時速200マイル(約320km/h)で薄いアルミの車体に乗りトラックを走る。こんな勇敢な生き方が奇跡だということを伝えたい」

《レスポンス 高木啓》