久夛良木氏と共にプレイステーション25周年を祝う「PlayStation Awards 2019」開催

引用元:Impress Watch

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントはプレイステーションの誕生日となる12月3日、2019年に日本を含むアジア地域でヒットした「プレイステーション」関連ソフトウェアタイトルを表彰する「PlayStation Awards 2019(PS Awards)」を開催し、受賞作を発表した。

【この記事に関する別の画像を見る】

 授賞式では、累計出荷数(配信数)が100万本を超えたタイトルに贈られる「Platinum Prize」をはじめ、50万本を超えたタイトルに贈られる「Gold Prize」、ネットワーク売上の上位3タイトルが対象となる「PlayStation Network Award」、そして「PlayStation VR賞」、「インディーズ&デベロッパー賞」などが発表となった。

 さらに今年特別にプレイステーション誕生25周年の特別企画として、過去24回の「PS Awards」で各賞を受賞したタイトルの中から、ユーザーからの投票で受賞作が決定する「プレイステーション 25周年記念ユーザーズチョイス賞」も用意。ユーザーから投票された上位5タイトル……が選出される予定だったが、会場で急遽受賞タイトルが7タイトルに増やされたことが発表された。

 「PS Awards」の魅力は、出荷数という明確な数字を元に人気を集めたタイトルを表彰するという点にある。また、これらの作品を作り上げたクリエイターを称えるという重要な意味合いもある。そういった意味では、「プレイステーション」プラットフォームで今年人気を集めたタイトルが明らかになるということで、注目しているファンも多いことだろう。

■25周年を迎えファンの記憶に残ったタイトルは?「プレイステーション 25周年記念ユーザーズチョイス賞」

 今回は25周年を前面に打ち出したお祭り感満載のイベントとなったが、そんな中でも最も注目されたのが、過去24回の「PS Awards」で各賞を受賞したタイトルの中から、ユーザーからの投票で受賞作を選ぶ「プレイステーション 25周年記念ユーザーズチョイス賞」だろう。

 名作タイトルも多いため、どういったタイトルがチョイスされるかに興味が集まったが、結果的には比較的新しいタイトルに票が集中したようだ。これは投票したのが、比較的現役世代が多かったのではないのだろうかと思われる。

 選出されたのは以下の7タイトル。いずれも強烈なタイトルで、会場では大きな感動を体験したファンのコメントも多数流された。

 受賞作は「The Last of Us Remastered」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)、「ペルソナ5」(アトラス)、「NieR:Automata」(スクウェア・エニックス)、「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」(スクウェア・エニックス)、「モンスターハンター:ワールド」(カプコン)、「ゴッド・オブ・ウォー」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)、「Marvel’s Spider-Man」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)の7タイトル。

 また「モンスターハンター」や「ゴッド・オブ・ウォー」などプレイステーション プラットフォームとともに歩んできたタイトルについては歴史も古く、壇上に立ったクリエイター陣も、ずっと共に歩んできたファンに感謝の言葉を残していた。

 プレゼンターとして登壇したソニー・インタラクティブエンタテインメントの久夛良木 健名誉会長は、「すべての遊びのための最高のプラットフォームとして『プレイステーション』と名付けた」と当時を振り返り、関係者やクリエイターに感謝すると共に「愛を持ってプレイしてきてくれたユーザーのみなさんによって紡がれてきたことに、心から感謝したい」と語った。

 さらにラストには25周年を記念して特別にタイトルを表彰する「PlayStation 25周年特別賞」も発表。

 発売当初プレイステーションを代表するタイトルとして大きな驚きを持ってファンに迎えられた「リッジレーサー」(バンダイナムコエンターテインメント)、それまでにはない格闘ゲームとしてヒットした「闘神伝」(タカラトミー)などをはじめ、「バイオハザード」(カプコン)、「ファイナルファンタジーVII」(スクウェア・エニックス)、「METAL GEAR SOLID(コナミデジタルエンタテインメント)、「真・三國無双2」(コーエーテクモゲームス)、「龍が如く」(セガゲームス)、「モンスターハンターポータブル 2nd G」(カプコン)といった錚々たるタイトルが表彰された。

 いずれも一時代を築いたタイトルであり、今も新作を待ち続けているファンも多いIPを称えた賞と言えるだろう。

■Platinum Prizeは5タイトル

 100万本を超えたタイトルに贈られる「Platinum Prize」の受賞タイトルは、海外タイトルが多い印象となった。今や“洋ゲー”といった言い方もナンセンスに感じるが、しっかりとしたエンターテイメント性に富んだ海外のトリプルAタイトルを楽しむ人が増えたのも当然なことだろう。

 海外タイトルとしては「ゴッド・オブ・ウォー」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)、「Marvel’s Spider-Man」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)、「レッド・デッド・リデンプション2」(ロックスター・ゲームス)の3タイトルが受賞している。

 また、「PS Awards」は、日本とアジアでの出荷本数を合算しているため、アジアで出荷本数が伸びることで長く売れ続けるタイトルが表彰される傾向がある。それだけしっかりした良質なタイトルであることが、世界中のプレーヤーの心を捕らえたということだ。「NieR:Automata」が今回受賞した背景としてアジアで販売本数を伸ばしたことが挙げられている。

 そして、「Platinum Prize」最後の1本は「KINGDOM HEARTS III」(スクウェア・エニックス)だ。文句なしの受賞だが、今回、野村哲也氏が登壇しなかったことについて橋本真司氏は「現在、追加DLCを絶賛制作中で参加できなかった」と説明。今後の展開も気になるところだろう。

 「Gold Prize」は9タイトルと比較的豊作だった1年だ。中でもサッカーゲームが安定して販売本数を伸ばしており、「ウイニングイレブン 2019」(コナミデジタルエンタテインメント)、「FIFA 19」、「FIFA 20」(エレクトロニック・アーツ)と実に3タイトルも受賞している。特に「FIFA」シリーズはダブル受賞だ。

 このほかの受賞タイトルは「コール オブ デューティ ブラックオプス 4」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)、「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN」(バンダイナムコエンターテインメント)、「バイオハザード RE:2」(カプコン)、「Devil May Cry 5」(カプコン)、「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」(フロム・ソフトウェア)、「モンスターハンターワールド:アイスボーン マスターエディション」(カプコン)となっている。

□そのほかの受賞タイトル

□ PlayStation Network賞

【PlayStation Network賞】

□ PlayStation VR賞

【PlayStation VR賞】

□ インディーズ&デベロッパー賞

【インディーズ&デベロッパー賞】

GAME Watch,船津稔