雪をも解かす熱戦を!前夜祭で里見香奈女流名人と谷口由紀女流三段が意気込む

引用元:スポーツ報知

 将棋の「第46期 岡田美術館杯 女流名人戦」(報知新聞社・日本将棋連盟主催)5番勝負第1局(19日)の前夜祭が18日、神奈川県箱根町の箱根仙石原プリンスホテルで開かれ、里見香奈女流名人(27)=清麗、女流王位、倉敷藤花=と挑戦者・谷口由紀女流三段(26)が、約60人の出席者を前に健闘を誓い合った。

 1981~90年度に女流王将を10連覇した林葉直子さん(51)を超す女流棋戦単独最多のV11を目指す里見は「今年も対局者として来られて幸せです。自分の力を精いっぱい出し切れるように一手一手考えて指したい」とスピーチした。

 この日の箱根は雪で、検分した対局場の周りも幻想的なほど真っ白。谷口は「昨日のニュースで聞いて、到着できるのか不安でしたが、対局場から見ても雪景色がきれいで。あすの対局も楽しみです」と、あいさつ。タイトル挑戦4度目、うち対里見は3度目。女流名人戦は初挑戦となる谷口は「女流棋士になってからの夢でした。熱戦をお見せしたい」と雪をも解かすように熱を込めた。

 立会人を務める高橋道雄九段(59)は、8勝1敗で挑戦権を獲得した谷口について「勝ち運を生かせるかは、第1局にかかっている」と勢いの重要性を指摘した。第1局は同町の「岡田美術館 開化亭」で19日午前9時30分に始まる。 報知新聞社