【男盛りはこれからだ!!60代元気の秘訣】
最新作「信虎」(年内公開予定)がクランクアップしたばかりの金子修介さん(64)。映画監督としての活動は36年になりますが、映画に興味を持ったのは中学生の頃からだといいます。
「7歳のときに手塚治虫さんの鉄腕アトムを見て大きな衝撃を受けました。それから自分でも漫画を描いたり、小説を書いたりするようになりました」
高校に入ると、8ミリ映画の製作に挑戦。
「高校では生徒会長をしながらも、映画に夢中でしたね。友人と製作した8ミリ映画が文化祭でウケてさらに映画を作りたいと思いつつ、勉強もちゃんとして現役で国立大に入ったから親孝行ものです(笑)」
漫画を描いてきたことが映画の脚本や絵コンテ作りに役立ったとか。生徒会長をしていた頃から大切にしてきたのは「人」。金子さんの映画は、チームワークが強く、「信虎」にもこれまでの縁がつながってキャストに生きています。
「『ポールダンシングボーイ☆ず』『メサイヤ』に出演した荒井敦史くんとは、約10年ぶりに仕事をしました。当時、17歳でしたが、立派な武田勝頼になってくれて嬉しかったですね」
共演者同士の再会もありました。
「武田信虎役の寺田農さんと、孕石源右衛門(はらみいしげんえもん)役の剛たつひとさんは50年ぶりの共演となりました。二人とも当時の人気青春ドラマの不良役。実は寺田さんが先生で剛さんが不良という番組が決まったのに、寺田さんが『肉弾』を岡本喜八監督から頼まれ、先生役をやれなかったというエピソードがあり、50年後に『信虎』で再会、お二人の縁を感じました」
プライベートでは良き父でもある金子さん、取材中に嬉しいニュースが飛び込んできました。
「『MOOSIC LAB 2019』という映画祭で娘の由里奈が監督した60分の映画『眠る虫』がグランプリだって。立命館大学に通いながらクラウドファンディングでお金を集めたようです。私は、まだ見れてないけど」
MOOSIC LABは映画監督とミュージシャンがコラボして映画を作る祭典。グランプリ受賞とはDNAを感じます。そして息子の鈴幸さんの話も。
「就職しないで劇団COMPSONSで自作自演をやって、どうなることかと心配していたら、テレビアニメや映画のシナリオの仕事がぼちぼち。その息子はコネ歓迎だけど、娘は嫌がってますねえ」
「娘は京都、息子も多忙でなかなかゆっくりと会える時間は限られますが、会えば映画から音楽、流行などいろいろな話をします。子供たちに教わることも多いです」
親子のコミュニケーションこそが、今の元気の源ですね。(医療ジャーナリスト、薬剤師 吉澤恵理)
親子のコミュニケーションで刺激と活力! 映画監督・金子修介さん
引用元:夕刊フジ