原点割れなのにトップ目?大接戦で珍事発生 トップ・ラスも1600点差/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
原点割れなのにトップ目?大接戦で珍事発生 トップ・ラスも1600点差/麻雀・Mリーグ

 原点を割っているのにトップ目に立つ。そんな珍事が大和証券Mリーグ2019・1月17日の第2試合で発生し、ファンが騒然となる場面があった。

【映像】こんな状況、めったにない!原点割れてるのに暫定トップ目!?(2試合目)

 オーラスを迎えてトップ目のU-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)は2万2万5600点。2着目の渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)は2万5500点。3着目のセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟) は2万4900点。そして4着目のEX風林火山・二階堂亜樹(連盟)は2万4000点の大接戦。

 上から下までわずか1600点差は、全員がトップと4着の可能性を抱きながらの戦いとなった。

 まず白鳥が先制リーチで1000点を供託。これで白鳥は3着に一旦落ちる。そしてトップ目の朝倉も追っかけリーチ。役あり、平和のテンパイだがここで1500点のアガリは次局でまた同じような僅差のまま迎えるため、打点上昇を目指し、1000点を供託した。

 上位2者のリーチによって、ここで2万4900点持ちの魚谷が暫定トップ目に立つという珍事が起こった。2万5000点持ち3万点返しで行われるこのリーグは、トップ目は通常2万5100点以上となる。局中に唯一点棒が動くリーチによる1000点の供託によって、本来はないはずの原点割れのトップ目が生まれた。

 異常事態にファンも騒然。「こんなんちびるわ」「胃が痛くなりそう」「どこに打ってもラスって…」と局の行く末を見守る声が広がった。また、解説の村上淳(最高位戦)も思わず「怖い怖い!めっちゃ怖いじゃん!」と叫び、「Mリーグ史上一番難しいオーラス」と評した。最終的に二階堂、魚谷も含め4者全員のテンパイ。リーチをかけていない魚谷は押す、押さないの選択で1分以上の大長考。リーグ参加選手有数の打牌スピードを誇る魚谷の大長考にファンも「これは時間かけてもいい」と納得。

 この記録的接戦を制したのは役ありかつアガればトップの二階堂。白鳥から高目が出てタンヤオ・平和・赤・ドラの8000点のアガリを決めた。4着から1着になるこのアガリは供託のリーチ棒2000点を加えて90ポイントの獲得となった。 リーチ棒を出すか出さないか、押すか押さないか、一つのミスも許されない究極の一幕。最後まで4者が諦めずに最善手を探した戦いぶりは、珍記録と共にファンの記憶にも残る一局となった。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。