サッカー元日本代表・鈴木啓太が開発した「アスリート菌ミックス」とは?

引用元:TOKYO FM+
サッカー元日本代表・鈴木啓太が開発した「アスリート菌ミックス」とは?

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。1月11日(土)の放送では、サッカー元日本代表の鈴木啓太さんをゲストに迎え、お届けしました。鈴木さんは静岡県出身の38歳。2000年に浦和レッズに入団。2006年、2007年と2年連続でJリーグベストイレブンに選出され、2009~2011年にはキャプテンをつとめチームを牽引。2015年のシーズンをもって現役を引退するまで、チームにとって欠かせない選手として活躍しました。現在は、AuB株式会社の代表取締役としてアスリートの腸内細菌を研究する事業を手掛けています。

◆アスリートが多く持っている“2つの菌”

藤木:鈴木さんが社長をつとめる腸内細菌研究のスタートアップ「AuB」は、29種類の菌を配合した独自の「アスリート菌ミックス」を開発されたそうですけど、この「アスリート菌ミックス」とは何ですか?

鈴木:この4年間アスリートの腸内細菌の研究をしてきたんですけど、人間の体内には100兆個、重さにすると1~1.5kgくらいの腸内細菌が住んでいると言われているんです。

藤木:それこそ顕微鏡で見ないとわからないぐらい小さな細菌だけど、100兆個合わせると1~1.5kgにもなると。

鈴木:一緒に共生しているんです。アスリートと一般の方の違いを研究しまして、なかでも大きく違ったのが“酪酸菌”と“多様性”と言われる菌の種類の数です。

藤木:細菌自体は何種類くらいあるんですか?

鈴木:1,000種類ぐらいあると言われています。そのなかで検出されるのが1人あたり200~300種類ぐらい。構成が違っていたり、菌の量や数が違っていたりすると言われています。

藤木:では、「アスリート菌ミックス」というのは、“アスリートの方に多い菌が29種類入ったもの”ということですか?

鈴木:厳密に言うと少し違うんですけれども、多様性ということを考えたときに、“いろいろな菌がいることが良い”という風に言われているんですね。病気疾患の方と一般人を比べたときに、病気を持たれている方は菌の量が少なくなっていて、多様性が低くなっているという傾向があって。

一方で、アスリートは、一般の方よりも多様性が高かったという研究結果があります。健康の指標と言われている多様性が高いアスリートの研究成果を基に、29種類の菌のミックスを作りました。