鬼に金棒、多井にラス親 オーラス3局で9万点超級の大逆襲/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
鬼に金棒、多井にラス親 オーラス3局で9万点超級の大逆襲/麻雀・Mリーグ

 大和証券Mリーグ2019・1月16日の第2試合で、オーラスを迎え箱下1万点以下となっていた渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)が猛連荘、あとひとアガリで逆転トップというところまで加点し、ファンを熱狂させる一幕があった。

【映像】多井×ラス親=大逆襲 9万点超級の猛反撃(2試合目)

 試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)がリーグ史上2例目となる三倍満をツモるなど、オーラスを迎えて大量リード。失点が続いていた多井との差は7万点以上となっていた。連荘し、少しでもマイナスを減らしたい多井はまずリーチ・三色同順・ドラ・裏ドラ2の1万8000点(+600点)をアガると、3本場には満貫で1万2000点(+800点)、そして4本場にはリーチ・ツモ・タンヤオ・平和・ドラ2の1万8000点(+1200点)をアガった。

 これで両者の差はわずか8900点。5本場でも多井はイーシャンテンまで手を進め、大逆転なるかというところだったが、茅森が試合を終わらせるアガリに成功しゲームセット。多井はオーラス突入時のまま終わっていれば▲72.6だったが、終局時のポイントは+18.1。この親番だけで実質90.7ポイントの加点に成功した。

 多井の所属するRMUではラス親優位の状況から、タイトル戦では独自の優勝者決定ルール(名称:新決勝方式)を導入している。ラス親が有利であることを誰よりも知るだけに、この日はその特権を活かし、大逆転トップもあったところまで復活した。鬼に金棒、多井にラス親。北家を引いた多井ほど怖いものはないと、麻雀ファンへ強烈な印象を残した試合となった。

 この猛追劇にファンも熱狂し「たかはるありがとう!!かっこよかった!」「たかちゃんすごいな」とコメントが殺到した。またこの試合を解説していたTEAM雷電・萩原聖人(連盟)も「(トップにはなれなかったが)主役は多井さんでしたね」と手放しで絶賛していた。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。