「オンラインサロン」で広がる未来 キングコング・西野亮廣の次なる試作

引用元:TOKYO FM+
「オンラインサロン」で広がる未来 キングコング・西野亮廣の次なる試作

ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。1月11日(土)の放送は、前回に引き続き、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんが登場しました。

◆「作り手はそのまま消費者になる」

現在、およそ3万3000人もの会員数を誇るオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」のオーナーという顔を持つ西野さん。「 href=“https://tfm-plus.gsj.mobi/news/Gb9aX133YX.html“>前回も話したように、作り手を増やしてしまえば、作り手はそのまま『消費者』になる。だからお客さんを増やそうとするよりも作り手を増やしたほうがいい」と強調します。

その言葉通り、現在は広告代理店業に携わることも。「広告のようなものって、場合によっては邪魔者扱いされるけど、自分が作ったCMにはすごく興味がある。そうすると、クライアントである企業は、オンラインサロンに頼むようになると思ったんです。CM制作のオファーがきて、会員の3万3000人と“どんなCMにする?”“どのタレントを起用しようか?”と、全員が自分事としてアイデアを出し合うなかで、その間もCMになっている。だから企業から『この予算で、広告を作ってください』と依頼がある」と広がりを見せているそう。

また、今後については「会員数を増やしていくことよりも、“この3万3000人で次に何をしていくか”。だから、サロンメンバーの事業に出資しまくっています(笑)。オンラインサロンは有料ですから、そこで集まったお金はサロンメンバーに還元したほうがいいと思っている」と展望を語ります。

◆世界に出るには“鎖国性”が必要

ハヤカワの「オンラインサロンってある意味“クロージングな場所”ですけど、閉じた世界の重要性を感じていますか?」との問いに、西野さんは「現代じゃ、岡本太郎さんの太陽の塔って作れないと思うんです。作っている途中に『税金をあんなことに使いやがって』と横やりが入って、たぶん企画が頓挫してしまう。そんな世の中では、横やりの入らない無難で丸いものしか残らなくなる」と言います。

だからこそ「面白いものやエッジの効いたもの、自信を持って世界に打って出るようなものって、“鎖国性”が必要になる」と声を大にします。

また、オンラインサロンのオーナーとしてコミュニティ運営をするにあたり、気をつけていることが2つあるとか。1つは、“古参に威張らせないこと”。「大体、文化やコミュニティって、古くからいる人が潰してしまうので、『威張るな』とは口を酸っぱく言っていますね」と話します。

そしてもう1つは、“退会される方が出たときに1番コストをかけること”。「(ルール違反などで退会となった場合)『はい、さよなら』ではなく、場合によっては直接会いに行ってお話させてもらうこともある。応援してくれていた、好きでいてくれていた人が、(急に)“パン”と切られたら、“恨み”に変わってしまって、大体がネガティブキャンペーンを始めてしまう。オンラインサロンは閉鎖的な場だからこそ、外でそれをされてしまうと『そうじゃない』と証明するものがない」と説明します。