好きなアイドルの1分1秒が私の人生には必要なんです! 「推しが武道館いってくれたら死ぬ」1話 愛ゆえの暴走が止まらない

引用元:ねとらぼ
好きなアイドルの1分1秒が私の人生には必要なんです! 「推しが武道館いってくれたら死ぬ」1話 愛ゆえの暴走が止まらない

 大好きなアイドルがいる。彼女は生きているだけでファンサ。だから人生を賭けて推します! 「推しが武道館いってくれたら死ぬ」は地下アイドルChamJamの市井舞菜と、彼女を命がけで推すえりぴよを描いた、情熱的でコミカルなアイドルファン物語。

【漫画版で読む】

 ついに1話が始まりました。原作の繊細な画風をそのまま生かし、ハキハキとアイドルたちが踊る!オタクたちが騒ぐ! シリアスタッチな空気なのにギャグシーン多めな、ドルオタたちの人生が見えるこの作品の魅力に迫ります。

えりぴよ、愛の形

 メインキャラクターとしてアイドルのオタクが多数登場するこの作品。メジャーアイドルではなく、岡山の地下ライブハウスでこつこつと頑張るインディーズアイドル、いわゆる地下アイドルの「ChamJam」を推しまくっています。

 なぜ、オタクたちはアイドルを推すのか。

 それはアイドルがかわいいからです。それ以上の理由いる? いらなくない?

 もともとはアイドルに興味が無かったえりぴよ。彼女がChamJamの市井舞菜にほれたのは一瞬の出来事。知らない自分に手を振ってくれた時、彼女の世界が変わりました。

 もちろんファンそれぞれにChamJamを推す思想はあるでしょう。しかしえりぴよは「舞菜がかわいい」が全てです。

 以前はまともな服を着ていたのに、今は人生の全てを舞菜につぎ込んでいるので、服を買うことすらできず、ジャージですごしています。

 うん、頭おかしい。作中の他のオタクたちですらちょっと距離をおいているくらいには。ただ名セリフの一つ「私の人生には舞菜の1分1秒が必要なんです!!」という発言を聞くと、洋服どころじゃないのはちょっと分かる。他に意識を向けることで舞菜の何かを見逃してしまったら永遠に後悔しかねないから、彼女は命の全てを注ぎます。

 ChamJamの中でも人気が高いのは、しっかりしたリーダーシップを取れる五十嵐れおと、クールめでしっかりしたファンサも欠かさない松山空音。一方舞菜は驚くほど目立たない。握手会ではえりぴよしか並ばないほど。……といっても深刻な人気争いとかがあるわけではなく、えりぴよが舞菜の分を買い占めてしまっているから、という説も。この作品は、シリアスっぽいシーンでも基本的にギャグオチが多いので、そのへんは安心して笑いながら見よう。彼女のメンバーカラーが「サーモンピンク」なのも、あんまり深読みしなくていい気がします。でも鮭はないよなあ。

 えりぴよの奇行は今後も多数出てきます。正直むちゃなことの方が多いのですが(今回も大ケガしてるし)、彼女なりに真剣に愛を叫んでいるため、発言一つ一つは非常に重く、名言ぞろいです。命かけてる人の言うことは違う。