のん “創作あーちすと”になった理由を語る

引用元:TOKYO FM+
のん “創作あーちすと”になった理由を語る

音楽プロデューサー・松任谷正隆が、さまざまな分野のゲストを迎えて新たな魅力に迫るTOKYO FMの番組「JINS presents 松任谷正隆の…ちょっと変なこと聞いてもいいですか?」。12月20日(金)の放送では、前回に引き続き、女優で“創作あーちすと”の、のんさんがゲストとして登場。創作あーちすとの活動について聞きました。

◆何故、創作あーちすとに?

松任谷:何故、創作あーちすとの表記が“あーちすと”なの?

のん:絵を描くのが好きだったので、自分から発信していくことをやっていきたいと思って、自由に活動するためにつけてみたんですけど。アーティストだとハードルが上がっちゃうし、おこがましいと思ったので。ちょっとおとぼけな感じでやっていきたいと思って“あーちすと”にしてみました。

松任谷:創作あーちすとって肩書きだと、監督に“この人を使ってみたいけど、何か変な肩書きつけて面倒くさそうだな”って思われないかな?

のん:そうなんですかね(苦笑)。

松任谷:わからないけど、ひと癖もふた癖もありそうな気がするじゃないですか。

のん:でも、そう思ってくれていたほうが、あとで楽かなって思いますね。女優としてもけっこう面倒くさいほうだと思うので(笑)。

松任谷:その面倒くさいところをちょっと教えてほしいな。

のん:『この世界の片隅に』というアニメーション映画で声優をやらせていただいたんですけど、レコーディングの合間に片渕(須直)監督のことをずっと質問攻めにして。「このシーンのすずは、どういう感覚で言っているのでしょうか?」とか。

松任谷:その質問の裏側に「自分はこの台詞を言いたくない」とかがあったわけ?

のん:いや、そうじゃなくて、どういうことか知ろうとして。

松任谷:だったら全然問題ないじゃないですか。

のん:でもしつこく質問していたので(苦笑)。

松任谷:監督はけっこう嬉しいと思うんだけどね。真面目に取り組んだってことでしょ?

のん:はい。片渕監督はすごく喜んでくれていました。

松任谷:のんさん的には、納得できないとやりたくないんだよね?

のん:わからないと表現できないというか……ちょっと不器用なので。現場の感性でやるのはあまり……現場で変わっていくものには対応していかなきゃいけないと思っているんですけど、基盤となるキャラクターを掴んでいないと役のうえで自由にできない部分があって。

松任谷:うん。

のん:そのために質問攻めにすると、“面倒くさいな”って思われることがありますね(苦笑)。

松任谷:僕から見ると、パッと天才的に役柄を掴む感じに見えるけど?

のん:そうですかね? 現場でその役に集中するのは好きっていうか、天才的だと思います(笑)。