英国ロイヤルキッズの成長を影で支えたナニーたち

引用元:ELLE ONLINE
英国ロイヤルキッズの成長を影で支えたナニーたち

英国王室の子育てを語る上で欠かせないのがナニー(乳母)の存在。ウィリアム王子&ヘンリー王子の激動の幼少期に精神的支えとなったオルガ・パウウェル、今日、キャサリン妃の3人の子どもたちのお世話を一手に引き受けるマリア・テレサまで、王女・王子の成長を献身的に手助けしてきた女性たちの姿を見てみよう。 英国ロイヤルキッズの成長を影で支えたナニーたち photo : Getty Images

マリア・テレサ・トゥリオン・ボラロ

今日最も有名な王室付きのナニーといえば、ジョージ王子やシャーロット王女、ルイ王子のお世話をしているスペイン人ナニーのマリア・テレサ・トゥリオン・ボラロだ。彼女は直系の王位継承者のナニーに採用された初の外国人と言われている。マリア・テレサは乳母養成学校として世界的に有名なノーランド・カレッジの卒業生で、複数の名家で奉仕していた彼女の評判をウィリアム王子とキャサリン妃が聞きつけ、2014年にジョージ王子が生後8カ月のときにフルタイムのナニーとして採用された。「仕事と結婚している」と言われるほど熱心な仕事ぶりで、公務や家族のイベントに同行する際は折り目正しいノーランド・カレッジの制服姿で子どもたちを優しく導く様子が写真に撮られている。 英国ロイヤルキッズの成長を影で支えたナニーたち photo : Getty Images

オルガ・パウウェル

愛情深く、ときには厳しく、15年間に渡ってウィリアム王子とヘンリー王子の成長を見守ってきたオルガ・パウウェル。ウィリアム王子が生後6カ月のときから、バーバラを始め複数の乳母のアシスタントを務め、その後主任に昇格した。ダイアナ元妃は彼女に絶大な信頼を寄せ、自分たちを孫のように扱うオルガに王子2人もよく懐いたと言われている。ダイアナ妃とチャールズ皇太子が離婚後はダイアナ妃の元で2人の王子たちの育児のサポートを行った。

2012年に82歳でオルガが亡くなった際には、ウィリアム王子は公務を欠席して彼女の葬儀に出席している。 英国ロイヤルキッズの成長を影で支えたナニーたち photo : Getty Images

マベル・アンダーソン

4人の子どもをもうけたエリザベス女王が子育ての助けを求めたのはマベル・アンダーソン。彼女はチャールズ皇太子がベビーだったころから働き始め、チャールズ皇太子やアン王女が成長した後も、アンドルー王子やエドワード王子のナニーとして働いた。チャールズ皇太子はマベルのことを大変気に入っていたため、ウィリアム王子が生まれたときには彼女にナニーを依頼しようとしていたそう。写真は幼いチャールズ皇太子の乗った乳母車を押すマベル。

(Text : NAOKO OGATA)