宇賀なつみ 大江戸玉すだれに興味津々! 佃川一門の「佃川なつみ」を襲名!?

引用元:TOKYO FM+
宇賀なつみ 大江戸玉すだれに興味津々! 佃川一門の「佃川なつみ」を襲名!?

放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」。1月5日(日)の放送では、一般社団法人 大江戸玉すだれの佃川松芭(つくだがわ・まつば)さんをゲストに迎え、お届けしました。

この日は2020年最初の放送ということで、松芭さんは登場するや否や、「あ、さて、あ、さて、さては大江戸玉すだれ、さてもめでたい玉すだれ♪」の口上から始まる一芸を披露してくれました。目の前で観るのは初めてという宇賀は、目を輝かせます。

松芭さんの一門は「みんな佃川で、家元が佃川燕也というパフォーマンスネームなので、うちの一門はみんな佃川なんです。(家元が)佃島の生まれ」と言います。松芭さんによると、佃川一門のほかにも流派はいくつもあるそうで、「今日やった1分バージョンは基本の型は同じで、うちの場合は南京玉すだれではなく、大江戸玉すだれなんです。南京生まれと思われている誤解を解きたいということで、口上と衣装が江戸前なんです。たぶん型は同じで、出てくる順番が少ずつ違う、流派によって口上が違うなど。けっこうご当地ものが流行っていて、例えば浦和なら浦和玉すだれといった具合に、全国それぞれの地域でありますね」と説明。

そもそも、玉すだれのルーツについては「もとになった芸能は室町とか平安とか。いわゆるこの形になったのは、江戸時代に玉すだれ売りというのが長屋を流していて、しゃぼん玉売りとか風車売りとかと一緒に、子どもの遊び道具として売られていたというのが記録に残っています。もっと前からあったのかもしれませんが、私たちは江戸で流行った江戸の芸ということで、絵草紙をもとにこの装束を作っています」と松芭さん。

キャリアは20数年になるそうで、きっかけは「京都の太秦映画村で玉すだれを見たこと」。1枚のすだれが2枚に分かれる仕組みを不思議に思い、いろいろな人に聞いてみたもののわからなかったそう。そんなある日、「日本で初めて南京玉すだれのカルチャースクールができると聞いて、そこに行けばわかるんじゃないかと思って。芸を習いに行ったわけではなく、仕組みを知りたかったんです」と振り返ります。

現在、海外でも“玉すだれ”の人気が高まっていて、カーネギーホールやウィーン国立オペラ座といった名立たる劇場で披露したそう。小山が海外での反応を尋ねると、松芭さんは「最初はみんな“ポカン”としているんです。『何だろう、この人たちは?』って(笑)。あの道具は、どうやら何かの形を表しているようだとわかった途端にノッてきて、最後、しだれ柳で『ワ~ッ!』となるんです。海外の方は、『ワォ!』『アメージング!』って反応が良いので、演じるのが楽しいです」と話します。

小山から「どうですか、宇賀さんも“佃川なつみ”を継承します?」と煽られた宇賀は、「いいんですか、そんな簡単に名乗ってしまって」と照れ笑い。すると松芭さんは、宇賀の冠番組「川柳居酒屋なつみ」(テレビ朝日系)を引き合いに「ぜひ、居酒屋で(笑)。『女将、今日は元気ないんだけど、あれやってくれる?』っていうお客さんに、『じゃあ、しょうがないわね、特別に』って」とユーモアたっぷりに笑いを誘う一幕も。

今回は松芭さんによるレクチャーで、小山と宇賀が玉すだれにチャレンジすることに。宇賀は「けっこう難しい! あと、意外と重いですね!」と苦戦しつつも、釣竿、橋、阿弥陀如来、しだれ柳といった基本の型を見事にマスター。松芭さんから「筋がいい!」とのお褒めの言葉に笑顔を見せていました。 宇賀なつみ 大江戸玉すだれに興味津々! 佃川一門の「佃川なつみ」を襲名!? 玉すだれにチャレンジする(左から)小山薫堂、宇賀なつみ、佃川松芭さん なお、5月2日(土)には、東京・浅草公会堂で「玉すだれ博覧会」が開催されるそう。松芭さんは「全国の“玉スダラー”が集まって、1日中それぞれの(流派の)玉すだれを見せ合いっこして楽しみます。ワークショップなどもおこないますので、そのときに覚えて、即ステージに立つなど夢のような企画もありますので、ぜひご参加いただければ!」とアピールしていました。

(TOKYO FM「日本郵便 SUNDAY’S POST」2020年1月5日(日)放送より)