ミルクボーイが大阪・天王寺区長に優勝報告 賞金待ちで内海は所持金「7000円しかないです」

引用元:スポーツ報知
ミルクボーイが大阪・天王寺区長に優勝報告 賞金待ちで内海は所持金「7000円しかないです」

 2017年に大阪市天王寺区の「住みます芸人」に就任したお笑いコンビ「ミルクボーイ」が10日、昨年末の「M―1グランプリ2019」優勝報告で、同天王寺区役所を表敬訪問した。

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 西山忠邦区長(60)から感謝状を授与され、吉村悟副区長(52)からはM-1で優勝ネタにした名物の「四天王寺最中」を贈られた。ネタでは「最中は一口食べたら止まる」のツッコミで笑わせたが、同区在住の内海崇(34)は「四天王寺最中は2個以上食べられます」とアピール。さらに「去年成人式でネタさせてもらいましたけど、誰も見てなかった。まさかの演者が客席に降りていって写真を撮るというね。今日も家から衣装のスーツで来たんですけど、みんな素通り。(区民に)なじんでるんかな」と話せば、駒場孝(33)は「あの時の人だって成人式の写真をツイッターにあげてくれて。見てくれていたんですね」と喜んだ。

 西山区長は「歴代最高得点で、本当におめでとう」と祝福。一方で内海から「M―1とれると思ってました?」と聞かれると、「全然。決勝残っただけでもすごい」と告白して笑いを誘った。コンビはけん玉や筋トレを子どもたちに教えたり、高齢者と交流を深める区民祭りにも多数参加。内海は「去年行ったイベントにまた行きたいです。おばあちゃんが応援してくれたので」と恩返しも約束した。M―1決勝前には、区内にある聖徳太子ゆかりの四天王寺に彼女と参拝しており「(彼女に)調子にのるなよって言われています」と、区民の目が光る中での生活に気持ちを引き締めていた。

 現在はスケジュールがびっしり。駒場は「この先も休みがなくてうれしい」と、多忙を喜び、内海も「衣装が1着で破れてきているんです。先輩がスーツ買ってあげると言ってくださるんですけど、衣装を仕立てにいく時間がない」とうれしい悲鳴をあげた。まだ賞金は手元に入っていないため、駒場は「チャンピオンとは思えない貧乏さ。先月給料が少なかった」と告白。内海も「今7000円しかない。お年玉もあげられへん」と嘆いていた。

 2人は改めて、今後も大阪を拠点に活動していくことを宣言。内海は「漫才を頑張っていかないと。NGKのトリもまだなので」と浮かれる様子はなく、駒場も「まだまだ大阪で賞もとってませんから。NGKのトリもそう。大阪で頑張ります」と言い切った。 報知新聞社