伊藤英明が「念唱」役作りで珍事件、片寄涼太は中谷美紀にムカつかれる

引用元:映画ナタリー
伊藤英明が「念唱」役作りで珍事件、片寄涼太は中谷美紀にムカつかれる

連続ドラマ「病室で念仏を唱えないでください」の製作発表会見が本日1月9日に東京・善立寺で行われ、キャストの伊藤英明、中谷美紀、ムロツヨシ、松本穂香、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、余貴美子が登壇した。

【写真】伊藤英明(メディアギャラリー他11件)

こやす珠世の同名マンガをもとにする本作は、僧侶でありながら救命救急医でもある松本照円を主人公とする医療ヒューマンドラマ。松本役の伊藤は役作りのため坊主頭にしたほか、さまざまな真言の練習をしたことも語り、「般若心経は毎日5回は唱えるようにしていて、よくジムのお風呂でお経を唱えていたんですが、(ジムの)スタッフさんの間で『市川海老蔵さんがお風呂でお経を唱えている』とうわさになったらしく(笑)。ドラマの情報が解禁されてからは僕だということで収まったんですが、その間不気味がられてしまった海老蔵さんに謝りたいです」と話して報道陣を笑わせた。

松本の同僚である三宅涼子を演じた中谷はムロ、松本とともに心臓のバイパス手術を見学したことを明かし、「動脈からあふれる血液が本当に鮮やかな赤でした。そのときの感動や、生命の神秘に触れた感覚を大事にしたい」とコメント。続けて「松本やムロさん演じる濱田など強烈なキャラクターの中で、もっとも普通で視聴者の皆様が共感できるキャラクターを作れるようにブレずに演じていきたいと思います」と心構えを語った。

正月休みは地元に帰省していたという濱田達哉役のムロは「地元の友人、親族、甥っ子や姪っ子から『ツヨシくん、次はどんな役をやるの?』と聞かれまして、天才心臓血管外科医だよと答えました。ずっと笑われました」とほほえみつつ、「そいつらを見返すために、このドラマでがんばりたいと思います」と熱く野望を掲げる。本作が初めての医療ドラマながらもムロは「説得力を増すために、取材のときには11回目ですと答えてます。まずは嘘で塗り固めて、濱田も嘘がある役なので、説得力が生まれればいいなと思います」と冗談を交えながら述べた。

濱田の下で働く新人心臓血管外科医・児嶋眞白役の松本は、現場の様子を問われると「救命救急センターのシーンは和気あいあいとしているんですが、心臓血管外科の場面には濱田先生がいるのでおごそかな雰囲気です(笑)」と紹介する。児嶋は左利きという設定のため「22年間右利きで生きてきたので、普段のごはんを左手で食べてみたりしています」と努力の様子を語った。

片寄は松本に反発する“さとり世代”の研修医・田中玲一を演じており、「熱い思いを持って医師を志して研修をしている気持ち、自分の技術が追いついていない現実と、頭で思い描く理想との葛藤に共感できます。そういう点を大事にしたいですね」と話す。また、田中との共通点を問われると、現場で中谷が田中に対して「ムカつく」と話していたことから「意図せずに先輩たちをムカつかせてしまう瞬間があるかもしれないです……」と心配する。しかし、伊藤は片寄にほほえみながら首を大きく横に振っていた。

松本を病院に迎え入れる理事長・澁沢和歌子役の余は、脚本の感想について「私も病院のお世話になることが増えてきたんですけど、冷静になれない状態で松本先生のような人がいたらいいですよね。面白いし元気になれるから。この人に会ってみたいと思いました」と話す。ドラマの注目ポイントを問われ、伊藤らが作品全体の見どころを語る中、余が「主人公を見守る役ですので、ときどき謎めいたことを言って去っていくんですが、ちょっといいことをいうのでそこが見どころですかね」と話すと、ムロは「まさか余さんがご自分のことをおっしゃるとは思いませんでした! みんなテーマとか死生観とか話してたのに!」と驚いていた。

「病室で念仏を唱えないでください」はTBS系で1月17日より、毎週金曜22時から放送。1月11日からは片寄が主演を務めるParaviオリジナルストーリー「病室で念仏を唱えないでください~サトリ研修医・田中玲一~」が配信される。

■ 金曜ドラマ「病室で念仏を唱えないでください」
TBS系 2020年1月17日(金)スタート 毎週金曜 22:00~22:54

■ Paraviオリジナルストーリー「病室で念仏を唱えないでください~サトリ研修医・田中玲一~」
Paravi 2020年1月11日(土)10:00~
※第2話以降はドラマ本編終了後に配信

(c)TBS