第77回ゴールデン・グローブ賞 “最凶”司会者リッキー・ジャーヴェイスの強烈モノローグ全文

引用元:ELLE ONLINE
第77回ゴールデン・グローブ賞 “最凶”司会者リッキー・ジャーヴェイスの強烈モノローグ全文

こんばんは、そして第77回ゴールデン・グローブ賞授賞式にようこそ。ロスアンジェルスのビバリー・ヒルトン・ホテルから生中継でお送りしております、リッキー・ジャーヴェイスです、ありがとうございます。

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今回が私がゴールデン・グローブ賞授賞式の司会を務める最後の回になります。皆様さぞ嬉しかろうと思いますが、そういうわけで今回私はもうどうでもいいわけです。まあジョークですが、まあそんなことは一度もなく。NBCもそこら辺を気にすることなんかあるはずもなく ――― 何と言っても5回めですからね(今回で司会が五度目)。ケヴィン・ハートなんかは過去のツイートがもとでオスカー(の司会者)をクビになっているわけですし。ハロー?

幸運なことに、ハリウッド外国人記者協会の皆さんはほとんど英語を話せませんし、ツイッターが何であるか見当もついていませんから、今回のお話はファクシミリで受け取りました。それでは肩肘はらずに行きましょう。自分自身のことを笑っていこうじゃありませんか。覚えていてください、これは皆ジョークです。私たちは皆すぐに死にますし、今回の続きもありませんから。覚えておいてくださいよ。

しかし皆さん今夜は美しく決めていますね。ここへはリムジンで来ましたよね。私も今夜は(娘の裏口入学で実刑が下った)フェリシティ・ハフマンが作ったナンバープレートがついたリムジンで来ましたよ。いいえ。しっ、お静かに。私がかわいそうに思っているのはあくまで彼女のお嬢さんなんですからね。彼女にとって人生で一番恥ずかしい出来事だったのに違いないんです。しかもお父さんは(映画)『団塊ボーイズ』に出演してたと来たらもう。

変態の皆さんについて言えば、今年はペドファイル映画の当たり年でしたね

沢山の大物セレブが今夜集まっています。伝説的俳優、時代のアイコン。そこのテーブルだけでも―――アル・パチーノにロバート・デ・ニーロ……それとベイビー・ヨーダ。あ、あれはジョー・ペシでした。失礼。皆さんのことは大好きですよ。殴らないでください(「ソプラノス」劇中のセリフのような言い方)。今夜はカメラの前にいる人達についてだけではありません。この部屋の中にはテレビ界や映画界のお偉方、重鎮たちが世界中から集まっています。様々なバックグラウンドをもった人々が集まっています。ひとつだけ共通していることが、皆ローナン・ファローを怖がっていることでしょうかね。彼も皆さんを追いかけて来ていますよ。変態の皆さんのことについて言えば、今年はペドファイル(児童性的虐待)映画の当たり年でしたね。『サバイビング・R・ケリー(原題)』(※1)、『ネバーランドにさよならを』(※2)『2人のローマ教皇』(※3)。しずかに。しずかに。私はもうどうでもいいし、気にしませんので。
 
※1 R・ケリーによる性的虐待のドキュメンタリー
※2 マイケル・ジャクソンによる幼児性的虐待の被害者の告白ドキュメンタリー
※3 少年への性的虐待が横行するカトリック教会を揶揄。ペドファイル映画ではない