『Doki Doki Literature Club』のクリエイターが本作の新規コンテンツや未公開の新作ビジュアルノベルを2020年にリリースすると発表

引用元:IGN JAPAN
『Doki Doki Literature Club』のクリエイターが本作の新規コンテンツや未公開の新作ビジュアルノベルを2020年にリリースすると発表

好評を博したPCゲーム『Doki Doki Literature Club(DDLC)』のデベロッパーであるTeam Salvatoのダン・サルバト(Dan Salvato)は、新年早々DDLCの新規コンテンツと「2年間保留されていたオリジナルの新作ビジュアルノベル」をリリースすると発表した。以下はそのTwitter投稿である。

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IGNは昨夏、長く待望されているTeam Salvatoの新プロジェクトについてサルバトに独占インタビューを行ったが、同氏は複数の新プロジェクトを計画していたこと、具体的な進め方は模索中でありながらもすでにアイデアは持っていたことを明かしてくれた。DDLCの新規コンテンツについて、サルバトはこのように話していた。

「私たちは数多くの可能性について検討中で、その新作の方向性はまだ決まっていません。ただひとつ確実なのは、DDLCとそのキャラクターたちのファンにアピールする何かを作りたいと私が考えていることです。彼女たちに対するファンの理解を深めたり、物語に沿ってコンテンツを追加したりしたいと思います」

今回、新しい一年の抱負を述べる形で行われたTwitterでの発表も、2020年にリリース予定のDDLCの新規コンテンツは「続編ではない」ことが明記されている。サルバトの考えが変わっていなければ、新コンテンツが同作のキャラクターを補足的に掘り下げるものになる可能性が高い。

また、昨年のインタビューでサルバトはDDLCとは全く関係がない、彼のデビュー作と比べて「もっと広範囲にわたる多様なストーリー展開」をフィーチャーする、より長いノベルゲームの制作に取り組んでいたことも明らかにした。その新プロジェクトに関して彼は多くを語らなかったが、作品のトーンについてほのめかす発言をした。

「私は人の心をかき乱すのが好きです。新作は少なくとも、そのような要素をいくつか含むゲームになるでしょう。私は常に新作を自分自身の色に染めたいと考えていて、具体的にどのような方向にいくかは話せませんが、ぜひプレイヤーに不安を感じさせたいですね」

今回のツイートでは、サルバトは「今年は、ほかの人々にも幸せを届けられるように、私が自身の幸せを取り戻す年になります。私の目標は、ゲーム制作をはじめ、自分が楽しんでいることへ完全に復帰することです」と書いている。これに関しては、サルバトは2018年10月の公式ブログ記事で、DDLCの予想外の大ヒットにより心身が消耗したことを告白していた。2020年にはそこからの完全復活を誓う形となっている。
新年の発表では触れられていないが、IGNによる昨年8月の独占インタビューでは、サルバトはさらにDDLCをモバイルデバイスやコンソールに登場させる可能性を吟味していたことを打ち明けた。リリースのタイミングについてコメントするのは時期尚早だが、現在ビジネスパートナーに提供できる複数の選択肢を比較検討していたと教えてくれた。各プロジェクトの今後の展開は楽しみだ。

DDLCは2017年9月にローンチされ、1カ月後にダウンロード数が100万を突破した。その年にはPCゲームおよびストーリー、革新性、アドベンチャーゲームの4つの部門で、IGN USの読者投票によるアワード「People’s Choice」を受賞した。大きな反響を受けて、有志による「Team Salvato公認の非公式日本語化パッチ」が制作され、2018年2月に配信開始となった。本作は日本でも話題となり、忠実なファンベースが形成されたことで、英語の公式サイトに日本語のページが追加されることとなった。
DDLCおよびサルバト氏の今後のプロジェクトについては、これからもIGN JAPANをチェックしよう。すでにDDLCをクリアした読者には、ノベルゲームに精通したIGN JAPANの編集者・ライターらによる1時間以上の本作の完全ネタバレトークや、DDLCを深く考察するネタバレコラムなどもチェックしてほしい。またDDLCをプレイしていないって? すぐにこの濃密な体験に飛び込むことをオススメするよ。 Au Yeung Yu Leung