齊藤工がタブーに斬り込む監督作「COMPLY+-ANCE」、狐火とGARIの音楽流れる特報解禁

引用元:映画ナタリー

斎藤工が齊藤工名義で企画、原案、脚本、監督を担う短編映画「COMPLY+-ANCE(コンプライアンス)」の新キャストが解禁。音楽を狐火とGARIが担当することが明らかになり、YouTubeで2種類の特報が解禁された。

【動画】「COMPLY+-ANCE」特報映像(狐火version)(メディアギャラリー他15件)

斎藤がクリエイティブを模索するドキュメンタリー番組「地球の寿命」の活動から生まれた本作。コンプライアンスが叫ばれる放送業界、映画界の未来を危惧し、タブーに斬り込んだ問題作になるという。秋山ゆずきが主演を務め、アルコ&ピースの平子祐希、ラバーガールの大水洋介、TCクラクションの古家祥吾(旧芸名・曇天三男坊)、そして斎藤自身が脇を固める。またゲスト監督に「聖なるもの」の岩切一空、アーティスト集団Chim↑Pom、人形アニメーション作家の飯塚貴士も参加。

このたび岩切のパートにドラマ「宮本から君へ」の華村あすか、ミスiD2019グランプリの中井友望、「聖なるもの」の半田美樹と山元駿、映画監督の川島直人が参加することがわかった。12月12日と13日には「COMPLY+-ANCE」がMOOSIC LAB 2019特別招待作品であることを記念した特集上映を実施。齊藤、岩切、飯塚、「MANRIKI」の監督でもある清水康彦の作品が上映され、スタッフやキャストの舞台挨拶が予定されている。

音楽を手がけるGARIのボーカル・YOW-ROWは「〈只の記念試合〉ではなく〈お互いの共鳴〉によるモノである事を証明出来たらなと!」と述べ、狐火は「僕の提供楽曲自体がコンプライアンスに引っかかるのではないかとドキドキしていますが、そんな感覚も含めて言いたい事を表現する事が僕は音楽の魅力だと思っています」とコメント。岩切は「誰かを傷つけてしまう未来を想定しないでいられる昨日が終わったことに気づけない人々、罪から目を背けて安牌を切ろうとする人々の為にこの作品を作りました」と振り返り、飯塚は「何でも単純化して先鋭化して押し付けることをやめて欲しくてこの作品を作りました」と述懐した。

「COMPLY+-ANCE」は2月21日より東京・UPLINK吉祥寺、UPLINK渋谷ほか全国で順次公開される。

■ YOW-ROW(GARI)コメント
ご存知の方も居るかと思いますが、某番組による運命的な出会いによって
この作品への参加となりました。
この業界でも〈政治的な配慮〉や〈然るべき手順〉が当たり前の中、
このようなスピード感で具現化した事に大変興奮しております。
そして入り口はそのような形でも〈只の記念試合〉ではなく〈お互いの共鳴〉によるモノである事を証明出来たらなと!

■ 狐火 コメント
映画が公開される日まで、僕の提供楽曲自体がコンプライアンスに引っかかるのではないかと
ドキドキしていますが、そんな感覚も含めて言いたい事を表現する事が僕は音楽の魅力だと思っています。
無事、僕の楽曲が流れますように!

■ 岩切一空 コメント
「映画に罪はない」なんてありえません。
誰かを傷つけてしまう未来を想定しないでいられる昨日が終わったことに気づけない人々、
罪から目を背けて安牌を切ろうとする人々の為にこの作品を作りました。
また明日誰かを傷つけてしまうことになっても、自分を軽蔑しながら生きている人だけが好きです。
この作品を理解しようとしてくれたスタッフ、キャストの皆さん、
そして何より、こうした機会をくれた齊藤工監督に感謝します。

■ 飯塚貴士 コメント
自分の中に存在しない価値観に出会った時、その都度立ち止まってあれこれ想像を巡らせる。
一人一人がそういうことを積み重ねていけば、きっとコンプライアンスを巡る問題は解決に向かうと思う。    
何でも単純化して先鋭化して押し付けることをやめて欲しくてこの作品を作りました。
笑ったりむっとしたり意味わかんないとか思いつつ、何か少しでも気付きがあったら嬉しいです。

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