おシャレに迷う子羊に送る“コーデ道”3本の矢 ~ガルモおじさんの娘自慢を添えて~【年末年始特集】

引用元:インサイド
おシャレに迷う子羊に送る“コーデ道”3本の矢 ~ガルモおじさんの娘自慢を添えて~【年末年始特集】

突然ですが、装備のデザインがキャラクターの見た目に反映されるゲームって最高だと思いませんか?むしろ最高ですよね?

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そして、その手のゲームでは往々にして「自分のキャラクターをいかにコーデするか」が楽しみの尽きないコンテンツとして立ち上がってきます。ですが、「コーデを考えてみたいけれど、どこから手をつけていいか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなコーデ沼デビュー目前の方に向けて、『わがままファッション ガールズモード』をこよなく愛する筆者がすでにウン千時間プレイしている『ドラゴンクエストX(以下『DQX』)』を例に、コーデの考え方を紹介したいと思います。いやもう、ホントにかわいいんですよ、ウチのリューディアは!

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◆コーデ入門道1:他のタイトルのキャラをモチーフにしてみよう
入門として適しているのは、やはり既存キャラクターを再現したり、モチーフにすることではないでしょうか。たどりつくべきゴール(目標)が明確に決まっているというのは、とっかかりとしてはこの上なく大きいです。筆者が『DQX』のゲーム内で登録しているコーデより、そうしたテーマで生まれたものをいくつか紹介します。

■魔法剣士風コーデ/『ファイナルファンタジーV』より
同作の女性陣・レナ、ファリス、クルルはアラビアンな踊り子を彷彿とさせるデザインでしたが、これはバッツやガラフなど男性陣をイメージしています。発売当時、ファンタジーはファンタジーでも、西洋風ではなく中東風のイメージを強く打ち出した魔法剣士のかっこよさには、いたく感動したものでした。さて、下の画像を見てもらえればお分かりになるかと思いますが、元々セットになっている部位は「アタマ」と「顔アクセ」のみです。それでも、全体の色味を合わせることで統一感が出せているのではないでしょうか。

余談ですが、『DQX』は実際の装備と見た目を別々に設定できる「ドレスアップ」、好きなドレスアップを登録していつでも呼び出せる「マイコーデ」、入手したことがない装備すら自由に色を変えつつ試着できるコーデシミュレーター「妖精の姿見」、そして妖精の姿見をいつでもどこでも遊べる公式スマートフォンアプリ「冒険者の便利ツール」……と、コーデ好きに向けたシステムが充実していて至れり尽くせりです。コーデだけでどれだけ時間が吹っ飛んだことやら……『わがままファッション ドラクエモード』、たのしいです。

■鎧を着込んだ騎士風コーデ/『タクティクスオウガ』より
「『タクティクスオウガ』の世界にいてもおかしくなさそうな、露出度が低いガチ目なファンタジールックがしたい」というコンセプトで組みました。「みかわしの服上」と「やいばのよろい下」の色味をそろえることで、“鎧の上から、さらにローブだかチュニックだかを着込んでいる”雰囲気がうまく出せたのではないかと思います。色が白基調なのは、筆者が『タクティクスオウガ』のホワイトナイトが大好きだからです。こういう子、ミルディンやギルダスの部下に1人くらいいそう!いざゆかん、古都ライム。

■赤魔道士風コーデ/『ファイナルファンタジー』シリーズより
『ファイナルファンタジー』シリーズより、赤魔道士をイメージしたものです。『ファイナルファンタジーXIV』の赤魔はもっときらびやかなイメージですが、これは一作目や『III』あたりをイメージしています。赤魔道士が被っているトラベラーズハット、めちゃくちゃかっこいいですよね。

余談になりますが、元々の赤魔道士のモチーフは、天野喜孝氏が挿絵を描いている伝奇小説「吸血鬼ハンターD」だったりするのでしょうか?(※「吸血鬼ハンターD」の一冊目は、初代『FF』の約4年前に出版されています) 

■ヴァルキリー風コーデ/『ヴァルキリープロファイル』より
『DQX』の最新バージョン『5.0』で、新武器種となる鎌を引っさげてやってきた生と死をつかさどる新職業・デスマスターにちなみ、『ヴァルキリープロファイル』のアーリィをイメージして作りました。そのあとであらためて『ヴァルキリープロファイル』の設定資料集を見て気が付いたのですが、アーリィは別に仮面で顔を隠しているわけではありませんでした……。

おそらく、筆者が好きなファンタジーノベル「ロードス島伝説」に登場する“名も無き魔法戦士”とイメージが混同していたのだと思います。記憶ってコワイ!でもかっこいいからいいか!ちょっとこのコーデで「最も深き迷宮」に突っ込んで魔神王を倒してきます。

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◆コーデ道 入門編2:職業や世界観からイメージをふくらませる
どんな武器や防具を身にまとって戦うのか、その職業の特色は何か、その地域にはどのような特徴があるのか……そうした要素も、コーデを考えるきっかけとしてよいのではと思います。ゲーム内で見られる種々のイメージをふくらませて考えたコーデを紹介しましょう。

■特定の職をイメージしたコーデ(旅芸人編)
筆者が『DQX』で筆者が一番好きな職業・旅芸人をイメージしたコーデです。旅芸人は重い鎧を装備できず、かつ回避率を上げる特技を持ちますので、やはりここは動きやすさを重視すべきだろう……とキュロットをはかせてみたのですが、「マスカレイドブーツ」のサイドレースアップ&サイハイブーツというデザインがあまりにツボすぎて、それもはかせてしまいました。結局のところ、動きづらくなってしまったような気がします(笑)。キュロットとブーツの間の絶対領域も個人的な推しポイントですが、この言葉、最近はあまり見かけなくなったような気がしますね。

■特定の職をイメージしたコーデ(レンジャー編)
「飛竜のベスト」のスカーフにボーイスカウトらしさ、「無法者のズボン」の毛皮の腰巻きにレンジャーらしさを感じ、その2か所を起点に全体を固めました。気が付いたら、カラーは森林よりも闇に潜むのがうまそうな感じになりましたが、全体を見るとスカーフがいい差し色になったのではとも思います。また、「まもの使いのブレス」をスカーフと同系統の色にすることで統一感を出しています。このコーデを考えて、自分は前腕やふくらはぎといった、体の先端の方が露出しているコーデが好きなのだなと実感しました。

■特定の地域をイメージしたコーデ
『DQX』のVer.3.2の冒険の舞台が、大半が海中に沈んだ“水の領界”であると知ったときに「水辺・海上・水中などでも動きを阻害されない軽戦士」というイメージで組みました。低露出が好きな自分には数少ない高露出コーデですが、これはこれでかなり気に入っています。このコーデを身につけるときは、主人公のもうひとつの姿である“水の民”ウェディの姿になることが多いですね。ミドルティーンくらいに見える人間と、長身かつ独特の肌色をしている(そしてモーションがチャラくてギャルっぽい)ウェディでは似合うコーデが変わったりしますので、悩む楽しみも2倍です。

■特定の職をイメージしたコーデ(賢者編)
魔法職ではあるけれど、僧侶とも魔法使いとも異なるイメージを…と模索した結果、帽子、オフショルダー、ロングスカート、サンダル……と、やばいくらいにフェチが入りました。そういえば『ガールズモード』でも主人公の店長ちゃんにこんな格好をさせていたような……。カラーは『DQIII』の女賢者をイメージしています。すでに提示されている公式の職業イメージに自分なりに手を加えるのも、また楽しいものです。

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◆コーデ道 入門編3:気に入った装備ありきで考えてみよう
「この装備かっこいい/かわいい!」というものを見つけたら、それを軸にしてコーデを考えていくメソッドです。ジグソーパズルで例えるなら最初に作りやすい外周を完成させるようなもので、つまりはそこから先も考えやすくなるわけです。最後に、特定のアイテムを活かすという発想からスタートしたコーデを紹介します!

■アグリアスさんっぽい(?)からだ下装備を活かしたい!
「さすらいのコート下」はハーフパンツに腰巻きが合わさったデザインなのですが、マスカレイドブーツを合わせると「ロングのパンツにブーツを合わせている」ように見えることに気が付き、「これは、そこはかとなく『ファイナルファンタジー タクティクス』のアグリアスさんっぽくできるのでは?」と、考えたコーデです。とはいえ、似せるのが目的ではないということもあり、カラーはアグリアスさんの青とは対照的な赤を基調にしました。

■「賢者のぼうし」が最高すぎた
時系列としては、前述の「賢者編」より先に考案しました。「賢者のぼうし」のデザインを初めて見たときに「『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』のアルヴィのような、帽子+赤基調の令嬢風コーデはできないだろうか?」と思ったのが着想のきっかけです。もっとも、アルヴィはノースリーブを着ているキャラクターですので、あくまで発想のきっかけにとどまるのみとなりました。

なお、2003年にPS2で発売され、その後PSPにも移植された『ヴィーナス&ブレイブス』はストーリーとシステムの両輪が絶妙に噛み合ったRPGで、PS2で5本の指に入るレベルの傑作です(私見)。機会があったらぜひ遊んでみてくださいね。

■「ゴシックハット」…アリだな!
あるとき一緒にパーティーを組んだ他のプレイヤーが「ゴシックハット」を装備しているのを見て「これはアリだな…」と、頭装備ありきで考えた魔法使い用コーデ……なのですが、人に見せたら「僧侶っぽいね!」と言われてしまいました。カラーが青基調だったからでしょうか? “『ドラゴンクエスト』の僧侶といえば青”……やはり、社会現象にもなった『DQIII』が築き上げたイメージは強いですね。そう言われてからというもの、自分でも僧侶用に見えてきました。

■あれもこれも…複数のコンセプトごった煮コーデ
「『ストリートバンダナ』がいいデザインなので活かしたい」「お腹が出るのでカチっとキメるのが難しい『かたりべの服上』をなんとか活かしたい」「闇の領界での冒険によく似合う、暗い色を基調としたコーデを考えたい」という複数のコンセプトが悪魔合体した結果、生まれたコーデです。軽装の防具で戦うレンジャーやまもの使い、どうぐ使いなどで遊ぶときに、よくこのコーデを使っています。

■魔法使いといえばやはりこれだ!
「女の魔法使いを象徴するものといえば、やはり魔女帽(とんがり帽子)だ」「『DQIII』のイメージで、緑とオレンジを基調にしよう」「ついでにマーニャの紫髪&褐色肌を取り入れてしまえ」とあれこれ詰め込んで、アタマ装備の「ウィッチハット」を基点に魔法使い用コーデを作り直しました。これで誰が見ても魔法使いに見えるはず! これにてリベンジ(?)完了です!

さて、コーデのメソッド紹介はいかがでしたでしょうか。「最初に何らかのモデルやコンセプトを決める」ことと、「全体的な色使いを統一する」こと。この2つを守れば、“最初からこういうセット装備(コーデ)だったのではないか”と思える組み合わせを作れる日も遠くはありません。そして、一度この沼にハマったら終わりはありません。ああ、楽しい……。

筆者は『ガールズモード』に一番ハマっていた時期はコーデを学ぶために女性ファッション誌を普通に読んでいましたが、それと同じようなもので『DQX』においてのコーデ遊びでは、過去にハマったファンタジー作品のイメージが大いに役立っています。やはり、日頃からインプットをしておくことが大切ですね!

なんだか、上を目指す人に意識改革をうながすスタートアップ向けビジネス記事のようなオチになってしまいましたが、2020年もコーデを堪能できるゲームが数多く出てくれることに期待しつつ、この辺りで筆を置かせていただきます。それではみなさま、よいお年&よいコーデ道を~!

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