菅田将暉、横浜流星、吉沢亮…最旬俳優がズラリ!10年代のライダー&戦隊出身俳優を振り返り!

引用元:Movie Walker
菅田将暉、横浜流星、吉沢亮…最旬俳優がズラリ!10年代のライダー&戦隊出身俳優を振り返り!

まもなく終わりを迎える2010年代を振り返ってみると、印象的だったのが仮面ライダー&戦隊出身の俳優たちの活躍だ。この10年間に放送された「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」シリーズから、テレビや映画で見ない日はない売れっ子へと飛躍した俳優たちを振り返りたい。

【写真を見る】『カイジ ファイナルゲーム』は1月10日(金)より公開

■ 福士蒼汰に竹内涼真!売れっ子ぞろいのライダー出身俳優たち!

まずは「仮面ライダー」俳優からチェック!2009~10年に放送された「仮面ライダーW」でフィリップ/仮面ライダーWを演じた菅田将暉。日本アカデミー賞新人賞を受賞した『共喰い』(13)や『そこのみにて光輝く』(14)など、文芸的な作品での演技が高く評価されると、10年代後半からは大作映画でも主役を張るまでに。また俳優のかたわら、音楽業にも精を出すなど才能を発揮している。2020年も中島みゆきの楽曲から着想を経て、平成の初めに生まれたふたりの男女が出会って別れ、そして、平成の終わりに再びめぐり逢うまでの18年間を描く『糸』(4月24日公開)と、坂元裕二のオリジナル脚本を映画化するラブストーリー『花束みたいな恋をした』(2020年公開)が待機している。

お次は、2011~12年にかけて放送された「仮面ライダーフォーゼ」で如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼを演じた福士蒼汰。その爽やかなルックスを活かした『好きっていいなよ。』(14)や『ストロボ・エッジ』(15)などの少女漫画系作品から、『図書館戦争』シリーズや『BLEACH』(18)などアクションまで幅広く活躍している。待機作には、1月10日(金)より公開される『カイジ ファイナルゲーム』があり、福士は、政府が目論むプロジェクトの中心にいる高倉というキャラクターを演じ、嫌味なエリートという役でこれまでにない一面を見せている。

同じく「フォーゼ」から朔田流星/仮面ライダーメテオを演じた吉沢亮もここ数年の活躍は目覚ましいものがある。端正な顔立ちながら『銀魂』シリーズや『斉木楠雄のΨ難』(17)などの福田雄一作品での変顔もいとわないコミカルな演技など、強烈なインパクトを残している。待機作には、これまたコメディで存在感のなさからゴーストと呼ばれる秘書を演じる『一度死んでみた』(3月20日公開)や西加奈子の小説を映画化した『さくら』(2020年夏公開)が控えている。

2013~14年に放送された「仮面ライダー鎧武/ガイム」からは、呉島光実/仮面ライダー龍玄&仮面ライダー斬月・真役の高杉真宙がブレイク。17、18、19年には3年連続で5本の映画出演を果たし、主演の『ギャングース』(18)でのはっちゃけた演技や『十二人の死にたい子どもたち』(19)での冷静沈着な高校生など様々なタイプの役どころで存在感を見せつけている。2020年は主人公のサラリーマンを演じる『前田建設ファンタジー営業部』(1月31日公開)や『糸』が待機中だ。

2014~15年の「仮面ライダードライブ」からは、泊進ノ介/仮面ライダードライブ役の竹内涼真を輩出している。池井戸潤原作のドラマ「下町ロケット」で広く脚光を集めると、映画では爽やかなルックスを活かし『青空エール』(16)や『センセイ君主』(18)などコミック原作ものを中心に活躍。『名探偵ピカチュウ』(19)ではハリウッドデビューも果たした。アメコミ好きが高じて東京コミコンのアンバサダーも務めた経験も。2020年は吉田修一原作の『太陽は動かない』(5月15日公開)で、心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェントを演じる。

■ 千葉雄大や飯豊まりえも元戦隊ヒーロー!?“カラー”を問わない活躍っぷり!

続いて戦隊シリーズ出身俳優を振り返っていきたい。2009~10年にかけ放送された「侍戦隊シンケンジャー」では志葉丈瑠/シンケンレッド役で松坂桃李がレッドを務めている。同作後は12年のNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」に出演するなど早くからコンスタントに活躍していた松坂だが、ここ数年は俳優としての殻を破った感があり、女性とひたすら肌を重ねる娼夫役を体当たりで演じた『娼年』(18)や暴力的なベテラン刑事に振り回される新人刑事を体現した『孤狼の血』(18)、エリート官僚の葛藤を熱演した『新聞記者』(19)などに出演し、神がかった演技を披露している。

2010~11年に放送された「天装戦隊ゴセイジャー」でアラタ/ゴセイレッドを演じた千葉雄大にも言及したい。他にはない中性的な雰囲気と童顔ルックスで、学生役などに多く出演してきた千葉は、2020年には久しぶりの主演映画ととなる『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が2月21日(金)に公開。前作で事件を解決に導いた刑事・加賀谷を引き続き演じている。

2011~12年の「海賊戦隊ゴーカイジャー」のジョー・ギブケン/ゴーカイブルー役でお茶の間の人気者となった山田裕貴も飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中。17年は10本以上もの映画に出演するなど、作品規模を問わないバイプレイヤーっぷりも魅力に。その名を一躍知らしめたのが「HiGH&LOW」シリーズの村山良樹役だ。不良高校のトップを全力で演じ熱い支持を獲得した。19年には村山たちにスポットを当てた『HiGH&LOW THE WORST』が公開されている。2020年は『嘘八百 京町ロワイヤル』(1月31日公開)や『燃えよ剣』(5月22日公開)が控えている。

2013~14年の「獣電戦隊キョウリュウジャー」では、弥生ウルシェード/キョウリュウバイオレットを飯豊まりえが演じていた。『暗黒女子』(17)、『いなくなれ、群青』(19)など学園ものを中心に経験を積んできたほかモデルとしても活躍。そんな彼女の美しいビジュアルが恐怖で歪むのが…小説家の乙一が監督を務めるホラー『シライサン』(1月10日公開)。初主演作で飯豊がどんな表情を見せるのか注目!

2014~15年にかけて放送された「烈車戦隊トッキュウジャー」からはライト/トッキュウ1号を演じた志尊淳を輩出。ドラマ「きみはペット」(17)や『帝一の國』(17)でそのかわいらしいルックスを活かした役や、『走れ!T校バスケット部』(18)でのバスケットボールに青春をかける高校生役で人気に。一方で、『潤一』(19)では女性を虜にするミステリアスな男性を演じ初ヌードにも挑むなど、俳優として大きく進化中。2020年は『一度死んでみた』にも出演している。

同じく「トッキュウジャー」からは、ヒカリ/トッキュウ4号役の横浜流星が今年大ブレイク。ピンクヘアが強烈だったドラマ「初めて恋をした日に読む話」でブレイクすると「Yahoo!検索大賞2019」の俳優部門に選ばれるなど、ここ1年で大きく飛躍。映画でも『愛唄 -約束のナクヒト-』(19)、『チア男子!!』(19)など今年だけで3本で主演を果たした。2020年も吉高由里子とW主演を務める『きみの瞳が問いかけている』(2020年秋公開)など、まだまだ勢いは止まらなさそうだ。

このほかにも、「仮面ライダーゴースト」(2015~16年放送)出演の磯村勇斗や、「特命戦隊ゴーバスターズ」(2012~13年)の小宮有紗、「獣電戦隊キョウリュウジャー」(2013~14年)の竜星涼など多くの人気俳優を輩出している。2020年代もこの2つの人気シリーズから新たな才能が登場し続けるのか、その動向から目を離さないでほしい!(Movie Walker・文/トライワークス )