殺人ブルドーザーVSパワーショベルの死闘!斬新すぎるカルト作が国内初DVD化

 殺人ブルドーザーとパワーショベルの死闘を描き、日本ではテレビ放映のみで劇場未公開、ソフト化されたことのなかった怪作『殺人ブルドーザー』(1974年)の国内初DVD化が決定。2020年2月12日に発売される。

【写真】様子のおかしい展開で人気を獲得したカルト作!『殺人ブルドーザー』

 物語は、大西洋の孤島に落下した隕石に宿る未知の生命体が、接触したブルドーザーに乗り移ったことからはじまる。その殺人ブルドーザーが整地作業に勤しむ作業員たちを攻撃するなか、残された2人が重機で対抗することを決意し、パワーショベルと殺人ブルドーザーという重機同士のガチンコ対決へとなだれ込む。

 テレビ映画として本国アメリカで初放映された当時は酷評の嵐だった本作。あまりに陳腐で斬新な設定と尋常でないスローテンポで多くの評論家を呆れさせ、ネガティブなレビューが吹き荒れることとなったが、二つとないユニークな世界観と様子のおかしい展開で視聴者の人気を獲得。マーベル・コミックでマンガ化されるなど、いまではカルト作品として愛されている。

 メガホンをとったのは『レンタ・コップ』のジェリー・ロンドン監督で、原作はSF作家セオドア・スタージョンによる1944年の小説。日本では1976年のお正月のゴールデンタイムに初放映されて以後、さまざまなテレビ局の洋画劇場で放映され、ときには『落下イン石の謎/キルドーザー・孤島の殺人機械』という別タイトルで放映されることもあった。もともとテレビ映画であるため世界的にHD化されておらず、今回のDVD化ではSD画質のマスターを使用、テレビ放送版日本語吹替音声とともに字幕が収録される。(編集部・吉田唯)

『殺人ブルドーザー』のDVDは2020年2月12日に発売(価格:3,800円+税)