パリ・オペラ座のバレリーナ、年金改革への抗議でダンスを披露

パリ・オペラ座のバレリーナ、年金改革への抗議でダンスを披露

[パリ 24日 ロイター] – フランスの首都パリで24日、政府の年金改革に反対するバレエダンサーたちがオペラ座前の広場でダンスを披露して抗議のパフォーマンスを行った。

パリ・オペラ座のバレエ団の舞台裏を追ったドキュメンタリー【予告映像】

 白い衣装に身を包んだバレリーナは数百人の見物客を前に、オーケストラの演奏に合わせて20分間、「白鳥の湖」の一部を踊った。背後には「文化が危機に直面している」との横断幕が掲げられた。 オペラ座バレエ団のダンサーには17世紀に始まった特別な年金制度が設けられ、42歳から年金を全額受け取る権利などが与えられている。マクロン大統領は複雑な年金制度をより公平なものにするとし、64歳まで働くことを奨励している。改革が実現すれば、こうした恩恵は失われる。 バレリーナのエロイーズ・ジョクビルさんは「わたしたちは8歳でバレエを始め、10代の後半には繰り返しけがが起きるようになる。42歳になるころには関節炎や疲労骨折、ヘルニアに悩まされ、場合によっては人工の股関節を入れている」と指摘。「42歳まで高い水準を維持するのは難しい。64歳なんてほとんど不可能としか思えない」と批判した。