派手な炎上の裏に嫉妬心…次の標的は川崎希&アレク夫妻か【2019年下半期ネット炎上事件簿】

派手な炎上の裏に嫉妬心…次の標的は川崎希&アレク夫妻か【2019年下半期ネット炎上事件簿】

【2019年下半期ネット炎上事件簿】#4

 憧れのセレブなのか、意地汚く狡猾な上級国民なのか。背中合わせのどちらに転ぶかで、炎上するかどうかが決まってしまうと言っても過言ではない。

 姉のためを思った何げないSNSへの書き込みが思わぬ方へ転び、脅しをかけるメールを暴露されて炎上、活動休止を余儀なくされた木下優樹菜(32)。夫婦仲むつまじく、子供を愛し、旦那をうまく御するしっかり者といった憧れのセレブママのイメージは崩壊、成り上がりの上級国民がヤンキーの馬脚を現したとばかりに散々に叩かれ、顔も見たくないと総スカンを食らってしまった。

 炎上は大きく2つに分かれる。反社会的行為をした者や跳ねっ返り者を懲らしめてやろうとする世直し系と、ちょっとしたミスや迂闊な言動をあげつらって針小棒大に騒ぎ立てる憂さ晴らし系である。

 炎上する時にはあらかじめ違法や脱法行為、ミスなどがあるので、ネットユーザーは安全地帯から心置きなく罵倒し、非難することができる。炎上がなくならない理由はこれだろう。その大きな原動力が、分断された向こう岸で調子良くやっていた上級国民に対する嫉妬心である。向こう岸から川に落ちた者へ、「ざまあ(みろ)」とツバを吐きかけるわけだ。

 なので、叩かれるだけの行為、言動があることを前提として、それまでに嫉妬をあおるような投稿があればあるほど派手に炎上するし、期間も長引きやすい。その点で、川崎希(32)とアレク(37)のカップルは危うさがある。

 そう思ったきっかけは、アレクの誕生日のプレゼントとして、ベンツのGシリーズを買ったというブログへの投稿が話題になったことだ。このニュースがネットで配信されてから間もなく、1000を超えるコメントがついていた。

 それほど話題になるのは何か理由があるのかと不思議に思って見てみると、これが驚くぐらいネガティブな反応ばかりだったのだ。

 ブログにコメント欄がないからだろうが、記事へのコメントとして「ブランド展開してるらしいけれど、一度も見たことない」「課税逃れしてそうだし」「どうやったらこんなに利益が出るのか」「そんなに捨てるように金があるなら(略)寄付すれば」と、小姑の嫌みのような書き込みが延々と続く。

 少し前、川崎が自分に向けた嫌がらせや脅迫まがいの書き込みに対し、毅然として法的に対処したと話題になっただけにトーンは上がらないにしても、批判と否定ばかり。

 失礼ながら、それほど多くの人に注目され、悪口とはいえ話題となるほどの存在だとは知らなかった。=つづく

(井上トシユキ/ITジャーナリスト)