さくらもリリーも涙、涙、50作目“寅さん”前夜祭 ファミリー勢揃いで渥美さんにメッセージ

引用元:スポーツ報知
さくらもリリーも涙、涙、50作目“寅さん”前夜祭 ファミリー勢揃いで渥美さんにメッセージ

 シリーズ50作目の映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」(27日公開、山田洋次監督)の前夜祭が26日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、寅さんファミリーが勢揃いした。

 寅の妹さくら(倍賞千恵子)も恋人リリー(浅丘ルリ子)も“寅さん愛”に涙、涙だ。第1作から半世紀。倍賞は「50年かけて長い長い映画をつくっていたよう。お兄ちゃんがいたら『お~さくら、よく頑張ったじゃないか』ときっと喜んでいると思う」と言うと、声が震え、目は涙でいっぱいに。

 息子の満男(吉岡秀隆)がもらい泣きしそうになりながら「お母さん、大丈夫ですよ。見守ってくれてますよ」と言えば、さくらは「社会や世間、人間として(渥美さんから)学ばせてもらった。生きてて良かった。ねぇ、あなた」と夫の博(前田吟)に触れた。博も深くうなづきながら「うん、良かった」と返答。まるで劇中が“再現”されたような雰囲気に包まれた。

 寅が最も愛した女性リリーとして「寅さんの帰りを、いまもずっと待っています」と挨拶した浅丘。山田監督の隣で「6本も出られてどれほどうれしいか。何百の映画に出てきましたが、リリーさんはどの役より一番やりやすい」と役の愛着を語り、「(今作を)もう3回見ていますが、今度はお化粧を落として映画館に見に見に来ます。皆さんも2回、3回とご覧になって」とリピーター宣言していた。 報知新聞社