寅さん新作で24年ぶりの女優復帰…後藤久美子の“リアル価値”は?

寅さん新作で24年ぶりの女優復帰…後藤久美子の“リアル価値”は?

「ゴクミが銀幕に帰ってくる」と大騒ぎだ。27日公開の映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」に出演する後藤久美子(45)。1995年公開の第48作「寅次郎紅の花」以来、24年ぶりの女優復帰だ。寅さんの甥・満男(吉岡秀隆)のかつての恋人役を演じる。

 寅さんシリーズ22年ぶりの新作とあってファンは大喜びだ。後藤は「週刊朝日」(12月27日号)の表紙を飾り、23日付朝日新聞「ひと」欄にも登場。24日には「徹子の部屋」(テレビ朝日系)にも出演し、映画宣伝に積極的に協力した。しかし、“国民的美少女”として人気を集めた現役のゴクミを知らない世代はもちろん、40代以上もいまいちピンときていないようだ。

「後藤さんは86年にデビューすると、美少女ブームの火付け役となりました。寅さん映画にも15歳から5回出演。ところが人気絶頂期だった21歳の時に世界的F1レーサーのジャン・アレジ氏との婚約を発表すると、渡仏して3児の母になりました。最近まで国内化粧品メーカーのCMなどにも出演していたが、いかんせん四半世紀近く日本を離れていたわけですからね。彼女の記憶が薄れた人が増えたのも無理はありません」(芸能ライター)

 とはいえ、ゴクミの底力をあなどってはいけない。「徹子の部屋」に出演した後藤は円熟味を増していたが、いかにもセレブ妻らしい美魔女に変身していた。

 芸能評論家の佐々木博之氏がこう言う。

「資産家やセレブの恋人や妻になった日本の過去の女優やタレントを振り返ると、不釣り合いだったり、ガツガツとして貪欲なイメージがありました。でも『徹子の部屋』に出演した後藤さんを見ると自然体で“嫁姑問題”も楽しそうに語っていました。いい意味で落ち着いた雰囲気だし、ゆとりのある幸せな人生を送ってきたのだろうなとうかがわせました。番組終了直前に徹子さんに『これからなされたいことはあります?』と突然振られ、『ありません』ときっぱり答えたのも印象的でした。毎日を精いっぱい生きているので、思い残していることが本当にないのかもしれませんね。好感度は相変わらず高く、同世代の女性にも好まれると思いました。恐らくまたCMのオファーが舞い込むことでしょう。その際の出演料は、所属事務所の後輩の人気女優よりも上になるはず。少なく見積もっても1本5000万円以上になるのでは」

 かつてのライバルで“同志”といえば同学年で「キットカット」のCMで共演した宮沢りえ(46)だが、宮沢も「北の国から」(フジテレビ系)で吉岡秀隆と共演している。ゴクミが日本に戻ってくれば、パッとしない芸能界もにぎやかになるかもしれない。