「あさチャン」打ち切り寸前 夏目三久をクビにできないTBSのジレンマ

「あさチャン」打ち切り寸前 夏目三久をクビにできないTBSのジレンマ

 フリーアナの夏目三久(35)がメインMCを務める「あさチャン!」(TBS系)の苦戦が続いている。

「デイリー新潮」が伝えるもので、11月以降、全盛期は9%台を誇った世帯視聴率が3分の1程度に落ち込み、3%台に低迷。打ち切り目前の2%台に迫る状態だというのだ(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。テレビ局プロデューサーはこう話す。

「『あさチャン!』は、今年春ごろから低迷が続いていて、夏には秋の改編期での打ち切りも検討されていた。しかし、それ以上に苦戦していたのが後に続く時間帯の『ビビット』です。それでそちらを立川志らくをメインに据えた『グッとラック!』にリニューアルすることが優先され、首の皮がつながった格好だった。しかし『グッとラック!』も苦戦が続いており、その前の時間帯に放送されている『あさチャン!』もいよいよ危ないといわれているんです」

「そもそも夏目がメインであることに疑問が拭えない」というのは芸能文化評論家の肥留間正明氏だ。

「2014年の番組スタート以来、いろいろ改革を重ね、好調だった時期もあるようですが、彼女は個性の強いメインの横にいてそれをフォローしたり、うまくコントロールしてこそ生きるタイプでしょう。そつなく進行はできますが、力強い主張があるわけでもなく、印象は残らない。『グッとラック!』の志らくもそうですが、決してメインを張るタイプではないと思います」

 一方、同番組は来年1月から、現在放送中の午前5時25分から午前6時スタートになる。約30分後ろ倒しにして放送時間を短縮することで、2時間の放送でニュースを凝縮して放送するという。新たに同局アナの篠原梨菜アナや宇賀神メグアナも投入する。

「しかしこのまま2%台に突入となると、小手先の改革では視聴者は戻ってこないでしょう。1%台や2%台というと、テレビマンの間では“視力検査番組”と揶揄されて、本格的に打ち切りの対象となるんです」(前出の肥留間氏)

 しかし、こんな声もある。

「夏目を起用し続けるのは、ドル箱『半沢直樹』主演の堺雅人と同じ事務所だからこその忖度ですよ」(TBS関係者)

 来年は夏目も正念場を迎えることになりそうだ。