田中みな実は写真集人気で大躍進 令和のグラビア界の顔に

田中みな実は写真集人気で大躍進 令和のグラビア界の顔に

【芸能界クロスロード】

 芸能界はかつてはやったものが再び脚光を浴びる循環する世界。

 先日行われた「M―1グランプリ」で優勝したミルクボーイもボケとツッコミのテンポのいい掛け合いは昭和の薫りを彷彿させ、年配者は「懐かしい」、若者には「新鮮」に映ったはず。

 審査員の松本人志も、「これぞ漫才というものを、久しぶりに見せてもらった」と絶賛したように、ある種、古典的な漫才がかえってきたようでもある。

 令和初の「M―1」は昭和の漫才を蘇らせるきっかけにもなったが、グラビア界も似たような現象が起きている。1990年代、なし崩し的に解禁されたヘアヌード。一時は「男性誌を見ればヘアヌードに当たる」とあふれていたが、本来は「ヘアが写っている」とのぞき見的に個人で楽しむものだったが、ヘアが当たり前になり、逆に刺激が刺激でなくなった。

 いつしかブームも去り、今や飽和状態が続いていた中、原点回帰するように現れたのが壇蜜(39)だった。続いて、橋本マナミ(35)もグラビア界に進出。バストトップもヘアも見せないギリギリのヌード。

「それ以上は想像してください」のメッセージが隠されていた昭和の「平凡パンチ」が蘇ったようでもあった。

 2人が大人向けのヌードなら、平成の若者には乃木坂46の白石麻衣(27)らが登場。

 写真集は爆発的に売れている。

「昔なら、水着の次は、さらに要求もエスカレートするものだが、今はそれを求めない時代。すべて見せないのが魅力。彼女たちもヘアを見せないことで、タレントとして活躍の場を広げることができる。先駆者のつくった流れが確立され、後に続くタレントも挑戦しやすい環境になっている」(出版関係者)

 数を誇るアイドルグループは後釜に困らない。白石に続くアイドルもブームの恩恵を受けるように好調。一方、壇蜜・橋本の大人組は今秋、2人が相次いで結婚。「まだグラビアは続ける」とも言っているが、人妻となり、本当に続けるかは微妙な状況。

 ポストは、混迷していたさなかに現れた元TBSアナの田中みな実(33)だった。水着やセクシーな下着姿の半裸で自慢のナイスボディーを披露。幅広い層の男性を魅了している。初の写真集は、すでに30万部を超える大ヒット。グラビア界を席巻する勢いだ。

「グラビアの場合、出版界がそろそろポスト・壇蜜を探していたと読むのが自然。作成している段階で壇蜜らが結婚。すべてがピタッとハマった感もあるが、田中と事務所の決断力があったからこそ、すべてがいい方に展開した」(出版関係者)

 女子アナ時代から人気だけでなく、男性スキャンダルでも騒がれた田中。話題性は十分だった。

「1年に3人もマネジャーを代えさせたと週刊誌で報じられたこともあるように売れるタレント特有のわがままさもある。キャスターとしては不向きでも、タレントとしての伸びシロは写真集人気も加味され今後も期待できる」(テレビ関係者)

 心配されていた女性からの支持も今回の写真集で、みな実の着けていた部屋着や化粧品まで、女性の間で関心を持たれているそうだ。令和のグラビア界の顔が誕生した。

(二田一比古/ジャーナリスト)