円井わん、初主演映画がエストニア「タリン・ブラックナイト映画祭」でグランプリ受賞

 女優、円井(まるい)わん(21)の初主演映画「KONTORA-コントラ」(来年日本公開予定、アンシュル・チョウハン監督)が11月30日(日本時間1日)、エストニアで開催されたタリン・ブラックナイト映画祭の授賞式で、日本映画として初めてグランプリを受賞。最優秀音楽賞との2冠を達成した。

 同作は第二次世界大戦時に記された祖父の日記をたどり、不可思議な宝の探索を始める主人公ソラと、無言で後ろ歩きをするホームレス男の奇妙な出会いが、ソラの家族や周囲の人を巻き込んでいくヒューマンドラマ。全編、岐阜県を舞台にモノクロで撮影された。

 円井はNETFLIXのドラマ「全裸監督」、テレビ東京系「Iターン」、映画「タイトル、拒絶」など話題作への出演が続く個性派女優。授賞式に出席し、「『コントラ』という名前を聞いたときの感動はどう言えばいいのか…。このようなすてきな映画祭で公式コンペティションのグランプリに選ばれたこと、大変光栄でどう言葉に表していいのか分かりません」と感激。「この映画祭での出来事は、映画のようで夢のようで、初めての感覚。国際的なチームで日本映画を作り、名誉ある賞を頂けたことを誇りに思います」と胸を張った。

 同映画祭には「ばるぼら」(手塚眞監督)、「真実」(是枝裕和監督)、「初恋」(三池崇史監督)も出品された。