BTS、TWICE…”韓国3大歌謡祭”で振り返るK-POPの2019年

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日本の大晦日を象徴するテレビ番組といえば、「NHK紅白歌合戦」。一方、韓国でも、SBS、KBS、MBCの地上波3局が歌謡祭「2019 SBS歌謡大祭典」「2019 KBS歌謡祭」「2019 MBC歌謡大祭典」を開催し、こちらも年末の風物詩として毎年注目を集めている。それぞれの出演者も少しずつ明らかになり、今年も盛り上がること必至!紅白にも出場するTWICEをはじめ、各歌謡祭のパフォーマンスからは、各番組の特徴ばかりでなく、K-POPシーンの今が如実に反映され興味深い。

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高尺(コチョク)スカイドームで毎年開催され、趣向を凝らしたセットや演出と共に、アーティストが多彩なパフォーマンスを繰り広げる「SBS歌謡大祭典」。昨年はBTS(防弾少年団)がデビュー曲「NO MORE DREAM」を皮切りに、「Boy In Luv」「FIRE」「DNA」など6曲のヒット曲をメドレーで披露し、コンサートさながらのステージで会場を盛り上げたことが話題になった。

BTSは今年もSBSのステージへのカムバックが決定。2019年は4月にリリースしたミニアルバム『MAP OF THE SOUL:PERSONA』が韓国アルバム売上新記録を樹立し、最大規模のワールドツアーで北米・南米・欧州・アジア…を駆け回った激動の1年。グローバルスターとして揺るぎない地位へと飛躍を見せた彼らが、今年はどんなステージを見せてくれるのか期待が高まる!今年の「SBS歌謡大祭典」には、3年連続紅白出場を決めたTWICEや、日本でも抜群の人気を誇るRed Velvet、SEVENTEENのほか、アメリカ発のSNS・Tumblrが選んだ「K-POPグループランキング」でBTSに次いで2位に輝いたStray Kidsらも出演予定だ。

歌謡”祭”の名に相応しいステージといえば、コラボパフォーマンスが満載の「KBS歌謡祭」だ。全30組のアーティストが出演した昨年は、TWICE、Red Velvetら6組のガールズグループが、先輩グループの少女時代やMiss Aのヒット曲を披露したほか、韓国大手芸能事務所SMエンターテインメントとJYPエンターテインメント所属アーティストたちが、自ら企画したスペシャルコラボステージも展開された。中でも、トロット歌手キム・ヨンジャが、ヒット曲「アモール・ファティ」を歌唱する場面では、BTSやTWICEがバックダンサーとなり、本気で盛り上げ役に徹する場面には拍手喝采!ソロステージでは起こりえない、サプライズやハプニングもまた、「KBS歌謡祭」の醍醐味といえる。

今年はBTS、TWICEはもちろん、2019年にデビューしたばかりのITZYやTXT(TOMORROW X TOGETHER)、今年1月までWanna Oneとして活動していたミンヒョンが再合流した新生NU’ESTらも出演者に名を連ねている。昨年を上回るコラボステージが今年も誕生するのか?そのスペシャル感たっぷりのパフォーマンスに注目したい。

そして最後は、昨年34組ものアーティストが参加し、4年ぶりに歌謡祭に復帰となった東方神起のパフォーマンスが話題を呼んだ「MBC歌謡大祭典」。ステージを見守る待機アーティストたちのリアクションが楽しめる同祭典。昨年は、東方神起のチャンミンが披露したハイトーンボイスに、後輩のシウミン(EXO)が口をあんぐりと開いて驚く様子までしっかり映っていた。今年は初のドームツアーを成功させたTWICEを筆頭に、SEVENTEEN、Red Velvet、MONSTA Xなど豪華アーティストが出演決定。キュヒョン(SUPER JUNIOR)、テミン(SHINee)などのソロパフォーマンスにも注目したい。

また、バラエティ番組を盛り上げた出演者たちが多数集結する「芸能大賞」も、「歌謡祭典」や「演技大賞」に並ぶ年末3大イベントの一つ。昨今はK-POPスターがバラエティに出演し新たな魅力を見せてくれているが、中でも東方神起のユンホは「シングル男のハッピーライフ」「撮るなら何する?」などで、ステージの”外”での情熱的な素顔を惜しげもなく披露。「2019 MBC芸能大賞」の受賞も期待されるほど、大活躍の1年だったのだ。芸能大賞で出演が叶えば盛り上がること必至だ。

K-POPファンであれば必ずや見届けたい3大歌謡祭。今年は3局とも生中継が決定している。毎年この年末でしか味わえない特別なステージをぜひその目に焼き付けてほしい。

文=津金美雪 HOMINIS