荻野目洋子、MAX、DA PUMP、SPEED、三浦大知ら、ライジングプロダクションの所属アーティストの楽曲を集めたアルバム『Heartbeat』が12月25日に発売された。
『Body & Soul』『White Love』など4曲が収録された SPEEDは、CDの総売上が2千万枚近くに達するなど、1990年代に社会現象的な人気を巻き起こした。
4人の成長を間近で見守ってきたライジングの平哲夫社長に、解散の舞台裏や、「恋愛禁止」ルールへの考え方、日本の芸能契約のあり方などを聞いた。【BuzzFeed Japan / 神庭亮介】 ライジングの平哲夫社長
覚悟してやってる――SPEEDの解散報道がなされた際、平さんが「感受性の強い女の子たちだし、普通の青春、感情を逆に味わった方がいい。親権者の同意があれば、僕は(交際に)関与しなくていい」(1999年10月6日付日刊スポーツ)と話しているのが印象的でした。SPEEDは「恋愛禁止」ではなかったのでしょうか?
恋愛禁止にしたって言うこと聞かないでしょ(笑) 親の言うことだって聞かないのに。
確かに若い時の恋愛っていうのは、将来性も何も関係なしに熱くなることがあります。人気商売ですから、恋愛の話が出れば出るほどお客さんは減りますよね。
だけど一方でそれを承知でやってる、覚悟してやってるというか。 SPEEDのヒット曲も収録された『Heartbeat』
普通の青春を――事務所の論理からすると、人気のあるうちにできるだけ稼いでほしいというのが本音なのかなと思っていたので、「青春を味わった方がいい」という言葉は意外な感じがしたのですが。
恋愛論に関して、自分で何を言ったか忘れてましたが、普通の中高生の青春を送らせてやりたいなという思いはありました。
美しく聞こえるかもわからないけど、それから3年経って、売れなくなってしまったSPEEDを見るのは嫌だなと。ヒットは長くは続きませんから。
それに当時、事務所は十分に稼いでいました。安室奈美恵、MAX、DA PUMP…何百万枚とCD が売れた。
日本のレコード産業の売り上げが一番良かった時代に、レコードプロデューサーとして稼いだという自負はありますね。
僕がSPEEDに「恋愛禁止」と言わなかった理由
引用元:BuzzFeed Japan