中井貴一　風博士「こんなに泣ける芝居だったのか」

中井貴一（58）主演の舞台「風博士」（12月28日まで）が11月30日、東京・世田谷パブリックシアターで幕を開けた。坂口安吾の「風博士」「白痴」にインスピレーションを得た北村想氏が、大胆に創作したオリジナル舞台。

風博士と呼ばれるフーさんを演じる中井は「稽古に入って、こんなに泣ける芝居だったのかと、驚かせられた。戦時中の話ですが、反戦を声高にうたうのではなく、必死にその時代を生き抜く人たちが描かれています」、共演の吉田羊は「お客様には、笑いながらも、その背中合わせにある悲しみや怒りをくみとっていただければうれしい」と話した。

来年1月8日からは大阪・森ノ宮ピロティホールで上演の予定。