ミルクボーイ、M―1優勝で帰りはグリーン車…コーンフレーク1年分“副賞”も

引用元:スポーツ報知
ミルクボーイ、M―1優勝で帰りはグリーン車…コーンフレーク1年分“副賞”も

 22日の「M―1グランプリ2019」で初優勝したお笑いコンビ「ミルクボーイ」は一夜明けた23日、キー局各局を“はしご出演”するなど環境が一変した。優勝決定後の約1時間で50件のオファーが殺到。「M―1」が今年4度目のテレビ出演だった2人だが、この日だけで5番組に生出演し、夜は大阪で舞台にも立った。同番組の平均視聴率は関東地区で17・2%、関西地区では26・7%の高視聴率を記録した(数字はビデオリサーチ調べ)。

 優勝から一夜明けると、2人の生活も一変した。早朝から在京テレビ局や、名古屋のCBC(TBS系)など5局に生出演し、前日までの1年間のテレビ出演4本を更新。その後、大阪でのロケやコメント収録などに参加し、夜は本拠地でもある「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)の舞台に立った。

 劇場には立ち見も含めた収容人数MAXの381人が詰めかけ、ひときわ大きな拍手に思わず内海崇(34)が「いつもこんなんちゃう」と戸惑う場面も。祝福の嵐に内海は「夢、夢、夢」と連呼。駒場孝(33)も「(得点を計算する)電卓壊れてたんや」と照れた。早朝からの生放送のはしごに内海は「ほんまに寝てない。1分も。目もバキバキで、テレビとかでドーラン6回、上塗りして。『めざましテレビ』で軽部(真一)さんとかおって、わけ分からん」とビックリ。駒場も「ZIP!って(手ぶり)やるの夢やん。すごかった」と興奮を隠せなかった。

 2人は17年に発足した「大阪市天王寺区住みます芸人」に就任しており、駒場は「喜んでくれていろいろ検討してくれているみたいです。谷町筋貸し切ってオープンカーでパレードしたいですね」と、自ら売り込んだ。

 優勝が決まってから約1時間で担当マネジャーのもとに50本もの電話が殺到。テレビ46本、ラジオ3本、配信番組3本、取材1件のオファーがあったことも判明した。また、2人がネタにした「コーンフレーク」を販売するケロッグ社も公式ツイッターで「ケロッグコーンフロスティ1年分をプレゼントしたいと思います」とお祝い。思わぬ“副賞”もゲットした。

 結成12年の苦労人だけに、内海は「新幹線が行きは指定で、帰りはグリーン車。ボタンがいろいろあって分からんかった」とシンデレラストーリーにしみじみ。さらにこの日、卓上カレンダーも発売され「100冊以上売れました。900円で(よしもと漫才)劇場限定ですので、よろしくお願いします」と売り込みも忘れなかった。

 ◆霜降り明星らVでブレイク

 M―1で優勝すると一気に仕事が増えるケースがほとんどだ。昨年の王者「霜降り明星」はテレビ番組のレギュラー7本(うち冠番組2本)、ラジオ2本、CM11本、年間テレビ出演450本以上と一気にブレイク。22日の「M―1グランプリ」にゲスト出演した際に粗品(26)は「今日まで休みがぜんぜんなくて…」「(収入は)10倍以上」とサクセスストーリーを語った。過去にもブラックマヨネーズ(05年)、チュートリアル(06年)、サンドウィッチマン(07年)などが優勝を機にスターダムにのし上がっている。 報知新聞社