藤井七段、初の囲み取材で百戦錬磨のレポーターにも難なく対応「今年は『と金』まであと一歩」

引用元:スポーツ報知
藤井七段、初の囲み取材で百戦錬磨のレポーターにも難なく対応「今年は『と金』まであと一歩」

 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が監修を務めたNintendo Switch用ソフト「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」(3月5日発売、希望小売価格・税別4500円)の発表会が23日、都内で行われ、藤井七段自ら出席した。

 「棋士・藤井~」は日本将棋連盟が公認し、藤井七段が初めて監修を務めた初心者向けゲームソフト。幅広い棋力のAIを用い、ストーリーに沿って問題を解きながらルールから手筋、定跡までを学んでいく。初心者向けながらAIによる局面分析機能もある。

 また、盤駒の材質や色味、模様や書体などを約8700万通り以上カスタマイズも可能。藤井七段が独自に創作した詰将棋問題も収録されている。

 初めてのゲーム監修について「想像もしていなかったので驚きでしたけど、うれしく思っております。音声収録など新しい体験もさせていただきましたけど、実際にゲームに使っていただいてうれしいです。エフェクト(効果音)もリアルで臨場感がありますね」と笑顔。自らも研究に用いているAIを導入している特徴について「自分自身もAIを採り入れ、強くなるために有用なツールだと感じているので、ユーザーの方を導いていく存在になると思います」と語った。

 ゲームを体験した日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(50)は「(ゲーム内コーナーの)『聡太レッスン』を受けたんですけど、私も棋士ですが『よくできました』と言われると強くなった気がしますね」と笑わせていた。

 終了後、初の囲み取材に。百戦錬磨のレポーターに囲まれても「初めての経験なので緊張します。対局より? はい、こちらの方が」とスマイル。「今年1年を駒に例えると?」とのムチャぶりにも「タイトル挑戦まであと一歩だったので『と金』にはなれなかったのですが、相手陣の4段目まで来ることが出来ました」とスマートに対応した。過去、ゲーム監修は谷川浩司九段(57)、羽生善治九段(49)ら名棋士が務めてきただけに「自分は実績を積む必要がありますので、棋力向上に努めて頑張っていきたいです」と語っていた。 報知新聞社