嵐こけら落としで4曲披露 新国立競技場“音ダダ漏れ”で周囲にファン殺到

嵐こけら落としで4曲披露 新国立競技場“音ダダ漏れ”で周囲にファン殺到

 今月21日に開催された新国立競技場のこけら落としイベント「~HELLO OUR STUDIUM~」。会場の6万人が一番湧いたのは嵐の登場だった。嵐はトロッコで競技場を周り、「Love So Sweet」「Hapiness」「A・RA・SHI」、ラグビーイメージソングにもなった「BRAVE」の4曲を熱唱。松本潤(36)は「ここでいろんな記録や伝説が生まれていくと思うと、ワクワクしますね!」とコメント。満員のスタジアムは熱狂に包まれた。

 そんな“内部”に負けないほど盛り上がっていたのが実は“周辺”だった。競技場の周囲は仮囲いがされ、全く近寄れない状態だが「ツイッターにリハーサルの曲が聞こえた、って書いてあって来ました」(30代女性)と、競技場を取り囲む道路には嵐グッズを持ったファンがびっしり。東京五輪時の暑さ対策のため“風通し”に重点を置いて建てられたという競技場は“音漏れ”というオマケがついていたのだ。

 イベントがスタートし、松岡修造(52)が話し始めると会話の内容もマル聞こえ。後半のドリカムの吉田美和(54)の声は競技場周辺のどこからでもハッキリと聞こえる。風の影響を受けず、音がすり鉢状の競技場の中央から全方向に抜けているからだ。

 内部の大歓声で嵐の登場がわかると嵐ファンたちは一斉に競技場とコンサートの音をスマホで録画開始。トークの詳細までは聞こえないものの、4曲全て歌声が聞こえた。パフォーマンスが終了すると何人ものファンが競技場に向かって一礼する礼儀の良さだった。

■アラシックの新たな“聖地”に

「仙台から来て大満足。これで外にスクリーンでもあって、パブリックビューイングできたらいいのに」(40代女性)と語る女性は、大学生の娘と親子で参戦。ジャニーズのコンサートは、リハーサルですら限られたスタッフしか見られないという厳重セキュリティーで進められるだけに、これだけしっかり聞こえる場は貴重なのだ。

「(競技場が)隈研吾デザインのおかげです。活動休止まで嵐のコンサートはそう簡単に当たらないと思うので、また来ると思います」(30代女性)と興奮で頬を赤らめるファンも。

 近隣の飲食店も「今までよりよく聞こえるね。昨日からリハーサルのドラムの音が聞こえてましたよ」と音漏れ具合に太鼓判だった。

 国立競技場は嵐にとって毎年コンサートを行ってきたホームグラウンド的存在。屋根ナシ、空調ナシ、維持費が高いなどが問題視されているが、音漏れ含め、アラシック(嵐ファン)の“聖地”になることは確実だ。